TBSラジオ、スタジオのマイクをNeumann社製KM184 Aに全数更新 音声コンテンツ長時間聴取に対応

TBSラジオは、生放送及び録音スタジオ用のマイクロフォン設備を、ドイツ・Neumann社製KM184 Aに全数更新し、12月6日から運用を開始した。

TBSラジオのスタジオマイクは1994年、現TBS放送センター建設時に、様々なマイクロフォンを用いて比較検証し、Neumann社製KM140を採用しました。当時は残響が少ないスタジオが主流の中、心地よい残響が得られるようにスタジオ設計としたことから、この残響音を品良く伝えられる製品の選択に至っている。

新たに採用したNeumann社製KM184 Aは、基本的にスムーズでリニアな周波数特性を備えている。低域に関しては、わずかばかり緩やかに下がっているという特徴があり、特にTBSラジオで多いトーク番組では、イコライザーなどでの音色調整無しでも完成された音作りを演出する。また、8kHzあたりをわずかに上昇させることから、スピーカーやイヤフォンなどで音声が再現できる帯域の広いワイドFMやradikoなどでも、心地の良い自然な音声が生み出されるとのこと。

昨今では、新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが進み、自宅の滞在時間も長い状態が続いておりラジオ聴取時間も増加傾向にあり、また音声によるエンターテインメントの価値が大きく見直されつつあるが、12月25日に開局70年を迎えるTBSラジオは、この大きな節目に、今まで以上に、長時間聴いていても心地の良い音声エンターテインメントコンテンツ提供に挑戦していくとしている。