オリコン、21年4月〜9月期営業利益は44.3%増の7億円

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オリコンは11月5日、2022年3月期第2四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間の同社グループの連結経営成績について、コミュニケーション事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きかった前年同期に比べて大幅な増収となり、データサービス事業は前年同期比で増収、モバイル事業は前年同期比で減収となったことなどにより、売上高は前年同期比2億6,919万円増(13.7%増)の22億2,776万円となった。

費用面では、売上原価は前年同期比187万円減(0.3%減)、販売費および一般管理費は一時的な退職金の計上等により前年同期比5,546万円増(7.2%増)となり、営業利益は前年同期比2億1,561万円増(44.3%増)の7億220万円、経常利益は前年同期比2億1,760万円増(45.7%増)の6億9,334万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べて投資有価証券売却益等の特別利益が2億2,173万円減少したことにより、前年同期比1,062万円減(2.2%減)の4億7,807万円となった。

コミュニケーション事業の顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で39.0%増加した。商標利用契約・デジタルプロモーション(送客)・データ販売の各ビジネスが全て好調に推移し、前年同期比で収益規模を大幅に拡大した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で7.9%増加した。自社メディア「ORICON NEWS」では、4〜9月のセッション数は前年同期と比べて約15%増加し、広告収入が伸長した。7〜9月の直近3か月実績では、オリンピック等の影響で前四半期の4〜6月と比べてエンタテインメント関連の話題が限定的だったこともあり、セッション数は約5%減少したが、前年同期の7〜9月との比較では約10%増加した。外部メディア向けコンテンツ提供は動画を中心に拡大し、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では10月にチャンネル登録者数が145万人を超え、収益化対象となる動画の再生数も増加基調にあり、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、2020年10月から開始したコンサルティング事業を含め、前年同期比3億3,823万円増(25.6%増)の16億6,089万円、セグメント利益は前年同期比3億247万円増(40.9%増)の10億4,196万円となった。

データサービス事業の売上高は、前年同期比162万円増(0.5%増)の3億3,239万円、セグメント利益は固定資産の償却負担等により、前年同期比446万円減(3.6%減)の1億1,858万円となった。

モバイル事業の売上高は、前年同期比7,065万円減(23.2%減)の2億3,447万円、セグメント利益は前年同期比3,946万円減(27.5%減)の1億380万円となった。

連結業績予想は5月11日公表を据え置いた。

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