ローランド、21年1月〜6月期は大幅な増収増益 従来予想を上回る結果に

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ローランドは8月6日、2021年12月期第2四半期の連結業績(2021年1月1日〜2021年6月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間の売上高は430億3,000万円(前年同期比52.4%増)となった。営業利益は78億4,500万円(前年同期比194.2%増)、経常利益は74億5,600万円(前年同期比218.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は61億7,900万円(前年同期比274.5%増)となり、5月7日に公表した連結業績予想を上回る結果となった。

鍵盤楽器は、ステイホームを契機に顕在化した電子ピアノ需要により、ポータブルタイプの新製品や、スタイリッシュなデザインの新製品が好調に推移した。また、前年同期間に比べ通常営業を再開した店舗が増加したことから、店頭における中高価格帯製品の販売も復調した。以上により、鍵盤楽器の売上高は131億6,500万円(前年同期比68.6%増)となった。

管打楽器は、電子ドラムが前期発売のVドラム・アコースティック・デザイン・シリーズが引き続き好調に推移し、全地域で販売が大きく伸長した。また、電子管楽器が前期第4四半期に発売したエアロフォン・シリーズの最上位モデルや、今期発売した限定モデルが寄与し、販売は大きく伸長しま。以上により、管打楽器の売上高は100億300万円(前年同期比74.7%増)となった。

ギター関連は、ギターエフェクトが前期第4四半期に発売した新製品群や、今期発売したコンパクト・エフェクターのアニバーサリーモデル等が好調に推移し、販売は大きく伸長した。また、楽器用アンプが欧州・北米を中心に、KATANAアンプシリーズの販売が伸長した。そして、屋外使用を想定したタイプの製品、ステージ使用を想定したタイプの製品の販売には回復がみられた。以上により、ギター関連機器の売上高は106億6,400万円(前年同期比37.1%増)となった。

クリエーション関連機器&サービスは、シンセサイザーがステイホームを契機に顕在化した電子ピアノ需要と、演奏機会の回復に伴うライブ需要の復調により、電子ピアノと同様に88鍵盤を搭載したシンセサイザーや、ステージピアノが好調に推移した。また、ダンス&DJ関連製品が前期及び当期発売の新製品群が寄与し、販売は大きく伸長した。ソフトウエア/サービス分野では、ソフトウエア音源等を月額定額会費で提供するサービス、Roland Cloudにおいて、ソフトウエア音源の新製品に加え、既存電子ドラム製品の機能を拡張するアップデートソフトの販売を行った。以上により、クリエーション関連機器&サービスの売上高は55億6,400万円(前年同期比44.8%増)となった。

映像音響機器は、ビデオ関連製品が企業や教育、個人の配信需要の高まりにより、競合他社の新製品影響があるものの、AVミキサー等の関連製品が好調に推移した。また、音響関連製品が新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の影響により設備投資需要に回復が見られず、販売は低調に推移した。以上により、映像音響機器の売上高は23億1,500万円(前年同期比17.6%増)となった。

連結業績予想は、5月7日に公表したものを据え置いた。

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