Sony/ATV Music Publishingが名称をSony Music Publishingに変更、ソニーグループの音楽出版事業を強化

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Sony Music Publishing

ソニーグループの音楽出版事業であるSony/ATV Music Publishingは、名称をSony Music Publishingに変更する。Sony Music Publishingの名称は25年ぶりに復活することとなり、新しいブランドアイデンティティを導入する。

会長兼CEOのジョン・プラットのリーダーシップのもと行われた今回の名称変更は、ソニーグループの音楽出版事業をさらに進化させるための重要なステップであり、またソニーの強力なエンタテインメントブランドとビジネス連携をさらに深めることにも繋がる。今回のリブランディングは、「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」というソニーのアイデンティティを反映している。

新生Sony Music Publishingは、現代的で活気に満ちた美意識を備えつつも、ソニーグループの企業としての伝統を尊重する。また、“ソングライターファースト”の精神を持ち、誰に対してもインクルーシブな企業として将来に向けた基盤を築いていく。新たなブランドアイデンティティに伴い、ロゴも音波を抽象化したデザインに一新する。

ロゴは、ソングライターにとって無限に拡大する機会を、共鳴と振動の形で表現している。また、Sony Music Publishingの精神は「every voice matters(すべての声が重要)」で、ソングライターのビジョンと目標をさらなる高みへと繋げるとのこと。

Sony/ATVは1995年にSony Music Publishingと、ATV Musicを所有するマイケル・ジャクソンとの合弁会社として設立された。マイケル・ジャクソンは1985年にNorthern Songsを所有していたATV Musicを買収。Northern Songsはジョン・レノンとポール・マッカートニーが作詞作曲したビートルズのすべての曲の権利を持っていた。2016年、ソニーはMichael Jackson Estateが所有するSony/ATV50%を買収し、100%を保有することとなった。

2007年にSony/ATVは米国の優れた映画やテレビのカタログを持つFamous Musicを買収し、2012年にソニーは複数の投資家とともにEMI Music Publishingを買収した。そして、2018年にEMI Music Publishingを100%子会社とし、Sony/ATVは世界最大の音楽出版社となった。2020年、同社はソングライターのサポートを開始してから25周年を迎えた。

Sony Music Publishing 会長 兼 CEO ジョン・プラット氏コメント

Sony Music Publishingは、常に作詞作曲の力を活用して、文化を繋ぎ、人々を結びつけてきました。また創業以来、ソングライターのキャリアを支え、彼らの権利を守り続けてきました。Sony Music Publishingの名前に戻ることで、私たちは自身のレガシーに再び繋がり、また私たちの使命と文化をソニーとさらに統合します。新しいブランドは、私たちの音楽やソングライターそのものを反映しています。

ソニー・ミュージックグループ チェアマン ロブ・ストリンガー氏コメント

Sony Music Publishingのブランドを再活性化することにより、ジョン・プラットと同社はビジネスの新しい航路と、ソングライターと事業に関わる様々な人のためのエキサイティングな道を切り開いています。音楽出版部門の大胆で新しいイメージは、将来を見据えたクリエイティブエンタテインメントカンパニーとしてのソニー・ミュージックグループの進化を伝え、また私たちの位置づけに独自性をもたらします。

ソニー株式会社 会長 兼 社長 CEO 吉田 憲一郎氏コメント

Sony Music Publishingの新ブランドは、音楽とエンタテインメントの分野での私たちの創造的なアプローチとリーダーシップを象徴するものです。ジョン・プラットとロブ・ストリンガーは、ソニーのビジネスを前進させ、世界中のアーティストやソングライターと共に「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」としての評価を強化し続けてくれています。これまでも、そしてこれからもソングライターに力を与える会社として、このインクルーシブなブランドメッセージは今まで以上に人々を惹きつけていくと信じています。

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