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オンキヨー、グループ再編 ホームAV事業を中核事業化へ

ビジネス

オンキヨーは、同社を吸収合併存続会社、同社の完全子会社であるオンキヨー&パイオニアを吸収合併消滅会社とする吸収合併を行うと同時に、同社のOEM事業およびその他事業を会社分割(新設分割)し、新設するオンキヨーサウンドおよびオンキヨーに承継することによるグループ再編を行うと発表した。

同社は、これまでのホームAV事業売却の方針を変更し、本吸収合併および本新設分割により、各事業における迅速な事業戦略の推進を実現するとともに、OEM事業およびその他事業における外部との資本提携を含めた協業によるグループ全体の立て直しを図る。

ホームAV事業の譲渡交渉が難航し始める一方で、これに関わる国内従業員の約30%に相当する100人規模の人員削減および役職ポスト数の見直しによる組織のスリム化などの合理化策を進めた結果、技術費や倉庫費をはじめとする諸経費について、当初予定よりも大幅な削減を達成することができたため、2021年3月期では2020年3月期と対比して約60%減の年間約35億円程度の固定費の圧縮を見込めることとなった。

この状況から、営業債務の支払い遅延を解消、資金繰りを改善し、「従来から強みのあったホームAV事業に注力することができれば、利益を確保できる体制が整ってきている」とし、このままホームAV事業の譲渡に向けて交渉を進めているだけでは、今後一層厳しい状況に陥ることが予想されることから、外部への譲渡を模索することを止め、ホームAV事業を同社グループの中核事業と位置づけ、業績回復の柱とした。

まず、ホームAV事業を核に積極的な事業・業績の立て直しを実現することを目的に、ホームAV事業を行うオンキヨー&パイオニアを同社が吸収合併し、オンキヨーホームエンターテイメントに商号を変更。

そして会社分割(新設分割)で、オンキヨーサウンドがOEM事業、オンキヨーがAI、ハイレゾ配信、ブランドコラボレーションなどのその他事業を行うとしている。

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