Midem、音楽テック・スタートアップの登竜門「Midemlab」2020年ファイナリストを発表

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Midem

2020年6月2日から5日までオンライン開催されるMidemデジタルエディションのスタートアップ・コンペティション「Midemlab」2020年ファイナリストが発表された。

チリ、ラトビア、インド他49カ国、226社の応募の中から選ばれたスタートアップ4部門20社が、音楽、テクノロジー領域のプロフェッショナルからなる審査員にピッチを行う。

今年から加わった「音楽ライブ体験」カテゴリ(Live Music Experience)をはじめ、音楽ビジネスの課題を解決するテクノロジーから、音楽のデジタル化を更に促進するイノベーションまで幅広いスタートアップが選出。デジタルによる音楽消費が過半数を占める世界の音楽ビジネスの未来を担う有望スタートアップがここから出ると予想される。

ピッチと授賞式はMidem会期中にオンラインで行われ、誰でも無料で参加できる。参加登録は2020年5月25日より開始する予定。

各部門とファイナリスト

音楽制作&教育部門

boomy(アメリカ)
AIを活用して誰でも簡単に楽曲を制作し、主要ストリーミングサービスに配信し収益を得られるプラットフォーム
https://boomy.com

MuseMind(フランス)
ゲームや映像向けに合う音楽を自動生成するソフト。楽曲制作者が楽曲を登録すると何千ものバリエーションを自動生成され、ゲーム/映像制作者がその中から合うものを探せる。
http://musemind-music.com/home-en/

Paradiddle(アメリカ)
VR空間でドラムを練習、演奏できるアプリ。自分の好みのドラムキットを組むこともでき、自分の演奏をコミュニティにアップロードすると他のユーザーが参考に練習できる。
http://paradiddleapp.com

Riyaz(インド)
インドの伝統音楽の歌唱を学べるアプリ。様々なスタイルのインド音楽、歌唱の練習課題が1000以上配信されている。
http://riyazapp.com

Solfeg.io(ラトビア)
音楽教育、学習サービス。イマジン・ドラゴンズ、アリアナ・グランデ他、有名アーティストの楽曲から音楽を学べる。
音楽学校向け、生徒向け両方のモードがあり、先生が生徒の進捗管理をしたり、自分のカリキュラムに合わせて内容をカスタマイズできる。
https://solfeg.io

ミュージック・ディスカバリー/ディストリビューション部門

Fantasy Music Manager(ノルウェー)
自らがマネージャーとなり、アプリから成功を信じられる仮想アーティストと契約、フェスに出演させライブの評価からポイントを貯めるゲーム。
https://www.fantasymusicmanager.com

Sua Musica(ブラジル)
ブラジル発のインディペンデントアーティスト向け音楽ストリーミング/ダウンロードプラットフォーム。無料でストリーミングとダウンロードができる。
https://www.suamusica.com.br

Super Hi-Fi(アメリカ)
AIを活用して音源と音源が自然に繋がったり重なったりするよう、適切な位置、音量、エフェクトを検出、出力するソフトウェア。音楽サービス内の広告や、音楽とブランドのコラボレーションに最適。
http://www.superhifi.com

Weav Music(US)
Googleマップの生みの親が創業した、楽曲のBPMを身体の動きや周りの環境に合わせて変化するソフトウェア。応用したアプリでランニング速度に合わせて既存の曲のBPMを変えるものがある。
https://www.weav.io

Yneuro(フランス)
脳神経テクノロジーを用いた人工知能を活用して、脳活動に基づくインタラクティブなコンテンツ流通システムを提供するスタートアップ
https://www.yneuro.com

マーケティング/データ/分析部門

Audoo(UK)
楽曲の利用をテクノロジーで正確に検出、把握し、より早く正確に権利者へ支払うためのテクノロジーを提供。レストラン、店舗、ジム、バーなどで再生される曲を検出する事が可能に。
https://audoo.com

BuzzMyMedia(UK)
YouTubeでのチャンネル/動画運用の効果を最大化するための統合サービスを提供。
タグ/タイトル/カード/サムネイルなどの効果最大化や検索最適化を提供する。
http://www.buzzmyvideos.com/buzzmymedia/

Fanear Labs(チリ)
ライブやフェスティバル等のイベントによる経済/社会/文化インパクトをTRIMPEV法に基づき計測したデータベースを運営。権利団体や自治体などにリアルタイムでそうしたインパクトをモニタリングするソフトウェアも提供
http://fanearlabs.com

Soundeon(エストニア)
楽曲の権利を売買するプラットフォーム。フィンテックを活用し楽曲の権利の価値を適正に算出し、売買が公正に行われるようにする。また売買した楽曲のロイヤリティの受け取りのインフラも提供。
https://soundeon.com/en/

Trash(アメリカ)
複数の動画から”Cinematic Science”を活用して短尺動画を自動編集するアプリ。音楽やフィルターを活用し、複数の動画プラットフォームに投稿できる。
https://trash.app

音楽ライブ体験

Eyellusion(アメリカ)
ホログラム・ライブ企業。フランク・ザッパ、ロニー・ジェイムズ・ディオ他のホログラム・ライブの企画、制作、ツアービジネスを行う。
http://eyellusionlive.com

Jamset(フランス)
空きスペースを活用したいホストが、旅行や出張先で楽器の演奏を楽しむためのシェア・スタジオを提供するサービス。設置している楽器とアプリを接続し、合奏したりレッスンを受けられる。
https://www.jamset.net

RQST(ノルウェー)
Spotifyを連携し、友達や家族と共同でプレイリストを編集したり、追加して欲しい楽曲を投票で決められるアプリ。DJ、ライブ会場などが、オーディエンスのリクエストを受け付けたり、次にかけて欲しい曲を投票で決めるなどの活用もできる。
https://www.rqstmusic.com

Snaptivity(UK)
AIとロボティック・カメラを組み合わせて、スポーツの試合等での一番ドラマティックな瞬間を自動で撮影できるソフトウェア。既にサッカーやクリケットの試合で活用されている。
https://snaptivityapp.com

UPTUNE(カナダ)
ライブ会場でのサウンドチェックを最適化するためのアプリ。楽器同士の音量バランスやEQの最適化、ハウリング防止を可能にする。セットリストやライブスケジュール管理も可能。
https://upscale-technology.com

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