エイベックス、新会社コエステにてAI・音声合成技術を活用したコエステーション事業を開始
エイベックスは、新会社コエステにて、株主間契約に基づき東芝デジタルソリューションズより出資を受け、AI・音声合成技術を活用し、一般ユーザーやタレント・著名人の「コエ(声)」を収集・蓄積して様々なサービスで活用できるコエステーション事業を、本日3月16日より開始した。
近年、日本においてもオーディオブックやポッドキャストなどの音声コンテンツサービスの台頭や、様々なデバイスに音声で機器を操作する音声インターフェースが搭載されるなど、音声合成技術を取り巻く市場は急速に拡大しており、エンタテインメント分野においても、デバイスとの音声コミュニケーションを好きなアーティストやタレント、キャラクターの声で楽しみたいといったニーズが高まりつつある。
そのような中、コエステではTDSLとの連携により独自性のあるAI・音声合成技術を活用し、タレント・著名人などの実在する人物の声をもとに、声の分身である「コエ(声)」のデータを生成。生成した「コエ(声)」を「コエステーション」プラットフォームに集めて、エンタテインメント、観光、ロボット、ナビゲーション、音声広告など、様々な分野のサービスに提供する。
これにより、従来は収録した生の音声や固定の合成音声であった、カーナビの案内、オーディオブック、ニュースアプリなどを、好きなタレント・著名人の「コエ(声)」で楽しめたり、店内放送や駅のアナウンスを、期間限定でタレント・著名人の「コエ(声)」で聴けるなど、新しい体験が創出される。
なお、コエステーションには本日新たに登録されたDJ KOO、高柳明音(SKE48)、May J.を含め、既に30以上のタレント・著名人の公式の「コエ(声)」が登録されており、今後もエイベックス所属のアーティストのみならず、様々なタレント・著名人の「コエ(声)」を追加し、幅広い「コエ(声)」のニーズに応えていく。
また、同サービスには一般ユーザーの「コエ(声)」も登録可能で、2020年3月時点で 5万人以上の「コエ(声)」が登録されている。離れた家族に送るSNSのメッセージを本人の「コエ(声)」で読み上げたり、怪我や病気で声を失った人にコミュニケーションツールとして利用してもらうなど、様々な活用方法が期待される。
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