あいみょん圧勝の2連覇、RADWIMPSが2位へ浮上、ヒゲダン3位、新鋭個性派アーティスト勢が急伸【エアモニ】

今週、2019年7月31日発表のラジオ・オンエアチャート（集計期間：2019年7月22日〜7月28日プランテック調べ）では、あいみょん「真夏の夜の匂いがする」が2連覇を達成した。

ドラマ「Heaven？〜ご苦楽レストラン〜」主題歌であり、7月24日リリースの同シングル。リリース週を迎えオンエア数は更に急伸、調査対象となる32放送局中31のステーションでオンエアされ、FM/AM別チャートも両制覇。オンエア数は2位と100回以上の大差であり、リクエスト数も引き続き今週最多。番組/リスナー両サイドから圧倒的な支持を受けての2週連続首位となった。

2位はRADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」が先週27位から上昇した。同名アニメーション映画のサウンドトラックを兼ねたニューアルバム「天気の子」のリリース日、および映画公開日と同じ7月19日に音源解禁されると、各局がこぞってオンエアを開始。集計期間的に丸一週間を迎える初週となった今週、調査対象全てのFM/AM局でオンエアされた。

新海誠監督との再タッグにより、高い注目度であるのは言わずもがな。同アルバムから5曲の主題歌中、「グランドエスケープ（Movie edit）feat.三浦透子」（28位）、「祝祭（Movie edit）feat.三浦透子」（133位）を加えた計3曲がチャートインしているが、映画予告映像をはじめ、ソフトバンク、カップヌードル、南アルプスの天然水ほか、多数のTVCMでも使用されている「愛にできること〜」が、前作での「前前前世」同様にロングヒットとなるか注目したい。

3位はOfficial髭男dism「宿命」が先週2位からのダウン。7月31日リリースの同シングルには今週も多数リクエストが集まり、あいみょんに続いて2番目にリスナーから人気の曲となった。6月17日にオンエア解禁されると同週24位でチャートデビュー、その翌週より1か月以上にわたりTOP4入りの大量オンエアを保持している。遂にリリースを迎える次週のチャートアクション、およびセールス結果にも期待できそうだ。
 

個性派新人アーティスト勢、注目の新曲が軒並み急伸

今週は既にお馴染みのアーティストが中心となりTOP10内で争いを繰り広げた一方、11位以下ではオンエアが加速した新人アーティスト達による新曲群が目立った。

高いクリエイティビティが注目されるロックバンドのIvy to Fraudulent Game「模様」は先週圏外から15位へ。AmPmの最新作にも参加したLA在住の19歳のシンガーソングライター、DedachiKenta「Fly Away feat. Kan Sano」は先週51位から17位へ。冨田ラボにもその才能を認められたという沖縄在住の19歳の女性シンガー、Naz「White Lie」は51位から35位へ。

往年のFMソングライクなオランダのソウルジャズ・フュージョンバンド、トリスタン「アイ・レフト・マイ・ジャケット・イン・ザ・ヴァン」は39位から38位へ。摩訶不思議な世界観を持つ姉妹によるピアノ連弾ボーカルユニット、Kitri「矛盾律」は135位から41位へ。その音楽的才能を絶賛するミュージシャンも多い話題の女性ミュージシャン、中村佳穂「LINDY」は66位から51位へ。

また、先週よりオンエア数は落ちたものの、福岡のアパレルショップが立ち上げた音楽レーベルに所属し幅広いサウンドを取り込んだ4人組、Attractions「Satisfaction」も今週31位にチャートインしている。

今の時代では新鮮なサウンドを奏でるもの、様々なスタイルを自らの形へ昇華しオリジナリティを形成しているもの等々、“新しい音楽”に溢れた非常に興味深いチャートとなった。
 

RADIO ON AIR DATA

（集計期間：2019年7月22日〜7月28日）
1.真夏の夜の匂いがする/ あいみょん
2.愛にできることはまだあるかい / RADWIMPS
3.宿命 / Official髭男dism
4.海中の月を掬う / そらる
5.ワカリマセン / ミヤチ
6.リボン feat.桜井和寿（Mr.Children）/ 東京スカパラダイスオーケストラ
7.夏のどこかへ / WANIMA
8.iをyou / フレンズ
9.ハローフィクサー / 10-FEET
10.Breakthrough / TWICE

ラジオ・オンエアモニタリング（エアモニ）・ランキング
調査基準：本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。