音事協、総勢22組の歌手たちによるチャリティーコンサート「虹の架け橋まごころ募金コンサート」を今年も開催

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2001年より毎年開催されている日本音楽事業者協会主催の「虹の架け橋まごころ募金コンサート」が、10月18日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。

このコンサートは2001年に発生した三宅島大噴火による被害に対する支援をきっかけに「音楽を通して被災地の皆さまを元気づけ励まそう」という趣旨のもとスタート。18回目を迎える今回は「世代を超えて名曲を歌い継ぐ」というテーマのもと、懐かしの昭和の名曲から最新のヒット歌謡曲まで、全37曲が披露された。

今年は北海道で発生した地震のほか、各地で豪雨災害に見舞われるなど、自然災害の多い年でもあっただけに1日でも早い被災地の復興を願う思いが数多く集まった。

北海道出身の細川たかしは「地元で今年大きな地震がありました。1日でも早い復興を望んでいます」と思いを語り、藤あや子は「多くの人たちが少しでも早く普通の生活に戻れますように」、氷川きよしは「歌の力で復興のお役に立てたらと思います」とメッセージを送った。そんな被災地の復興を願うコーナーの最後は同コンサートのテーマソングでもある「ふるさと」を観客とともに全員で熱唱。

また今年は作曲家・三木たかしの没後10年目、作曲家・古賀政男の没後40年目となる節目の年。そこでその2人の名作曲家にクローズアップしたコーナーも開催。三木たかしが作曲した数あるヒット曲の中からテレサ・テンの名曲「別れの予感」「時の流れに身をまかせ」が歌われた。また5000曲とも云われる“古賀メロディー”の中からは「東京ラプソディー」「無法松の一生」といった曲が披露され、観客たちを魅了した。
 

10月18日NHKホール 日本音楽事業者協会主催「虹の架け橋まごころ募金コンサート」

コンサートの最後は、今年5月に亡くなった歌手・西城秀樹に哀悼の意を込め、出演歌手全員で「ブルースカイブルー」を歌い上げ、コンサートの幕が閉じられた。

コンサートの模様は、11月4日、19:30からNHK-BSプレミアムで放送。またコンサートによる収益の一部は寄付金として北海道をはじめ各地に贈呈される。

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