LDH JAPAN、「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2018」に登壇

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「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2018」

6月21日(現地時間)、今年で65年目となる「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2018」のメインステージに日本人アーティストとして初めて登壇した、EXILE・HIRO率いるLDH JAPANが、世界中の参加者約2,000人を前に“The Japanese Model Changing Global Brands”をテーマにセッションを行った。

カンヌライオンズは、世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルの中でも、エントリー数・来場者数ともに最大規模を誇る広告祭で、今回登壇したメインステージには、過去、オリバー・ストーン、サラ・ジェシカ・パーカー、ファレル・ウィリアムスなどの世界中の名だたるクリエイターやセレブリティが登壇してきた。

65回目の開催を迎えたカンヌライオンズは、開催期間や部門編成を再構築しリニューアル。期間中に開催された数多くのセミナーは、広告会社だけでなく、広告主をはじめとした例年以上に幅広い分野の企業によって開催され、広告、エンタテインメントから、ダイバーシティやブロックチェーンといったものまで、様々なテーマが議論された。

今回のセッション「Love, Dreams, Happiness:The Japanese Model Changing Global Brands」では、ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長の本田哲也氏をモデレーターに迎え、LDH WORLDチーフクリエイティブオフィサー EXILE・HIRO、LDH JAPAN執行役員 国際部・VERBAL、LDH EUROPE CEOのAfrojack、さらに、Beats Electronics President Luke Wood氏が登壇。

カンヌライオンズより今年のトップ5セッションとして、AppleやFacebook、Amazonのセッションと並んでアナウンスが行われるなど大きな期待を寄せられていた本セッションは、「LDHの軌跡」「ブランドパートナーシップ」「LDH 独自モデル」の3つのテーマで展開された。

AfrojackがLDHに参画した理由
2017年1月よりLDH EUROPEのCEOに就任したAfrojack。初めて日本を訪れ、VERBALにLDHのライブ映像を見せてもらった際にその規模感に大変な衝撃を受けるとともに、HIROがこれまでやってきたことを知り感銘を受けたという。

「Love Dream Happiness」というHIROから始まりLDHに根付いているフィロソフィーが体現するように、繋がってきた人達の夢を実現する中で、LDH kitchen、LDH apparel、などと事業が自然と360°に多角化してきたLDHのビジネスモデル。この人々の夢を実現する独自のモデルをヨーロッパでも体現することで、多くの才能を発掘し、多くの夢の実現の手助けをしていきたいと語った。

VERBAL – 世界から見る日本のエンタテインメントマーケットの特異性について
世界からの観客を前に日本のエンタテインメントマーケットについて問われると、J-POPは未だにCDが売れる環境のある特異性の高いマーケットであることを説明。その特徴もありLDHとそのアーティストも、日本国内のみで活躍することができた。

市場規模から海外に進出していくしかなかった為、音楽は西欧のものと幾分か類似性があるK-POPと比較すると、J-POPは言語も日本語、ニュアンスではなく、フックやメロディーで魅せていくという日本独自のカルチャーがあると語った。

Luke Wood氏 「E-girls」を起用したキャンペーンからみるLDHとのパートナーシップ
2016年に行ったLDHのガールズグループ「E-girls」を起用した、Beats SOLO のキャンペーンがグローバルキャンペーンの中でも最も成功したキャンペーンだったと述べたLuke Wood氏。

「LDHとのコラボレーションは私にとって非常に喜ばしい経験でした。これまで様々なマーケットの方々と働いてきましたが、彼らはこれまで働いてきた中で、最も才能に溢れたプロフェッショナル集団だと思いました。彼らはとても熱心で、取り組んでいることに対しての喜びもこれまで西欧で取り組んできたパートナーとは違うように感じました。仕事だからやっているということではなく、自分たちがやっていることを心から楽しみながら、真摯に取り組んでくれた、それが、このコラボレーションの成功に反映されたのだと思っています。」と語った。

LDHの感動を生み出し続ける秘密「スパイラルモデル」
ツアー動員数は年間200万人を超え、世界トップクラスに入る LDH の観客動員力。セッション後半では、日本中を熱狂させ感動を生み出し続けるLDHのライブ・エンタテインメント創造の秘密である、「スパイラルモデル」についても明かした。

スパイラルモデルは、テーマ、ストーリー、ステージデザイン、演出プランなどの各専門家たちによって生み出される、ステージのクリエイティブ・プロデュースのスパイラルと、子供の頃からのステージでの経験を通して、アーティストを育成する、アーティスト・ディベロップメントのスパイラルで成り立っている。

この2つのスパイラルがライブという共通の場を通して連携することで、LDHならではの壮大なスケールのライブエンタテインメントを創造するとともに、アーティストを生み出し続ける LDH のドライビングフォースになっているという。セッションでは、動画も使用し説明が行われた。

セッションのラストでは、LEDの光の演出とダンスによるパフォーマンスチーム・SAMURIZEがサプライズで登場し、世界中から集まった会場の観客を圧倒した。

パフォーマンス終了と同時に VERBALの呼びかけで登壇したLDHの創設者でもある、EXILE HIRO。会場が拍手に包まれる中、以下のように挨拶を行った。

「世界各国に僕らの夢の拠点が広がり、世界各国の新しい仲間との出会いで僕らのエンターテイメントを世界に発信していきたいと思いますのでこれからもLDHをよろしくお願いいたします。今日も夢の第一歩でしたが本当に最高の時間をありがとうございました。」

また、LDHによるセッションの開催について、カンヌライオンズ日本代表・東映エージェンシー 伊藤拓磨氏からは

「カンヌライオンズで行われるセミナーの多くは、グローバルな共通課題をテーマとしたセッションである為、個別の国や地域における成功については潜在的に大きな関心があり、特に日本はその商業規模に対してミステリアスなマーケットであるという事実があります。今回のLDHセミナーは間違いなく、日本のマーケット、そしてアジアのマーケットで成功を収める条件について、世界約100カ国からの参加者に大きな気づきを与えるものでした。カンヌライオンズのコンテンツに多様性を与えて頂いた事に対し感謝するとともに、このカンヌでの取り組みが LDH さんの旅の一部となった事を光栄に思います。」

とのコメントが寄せられた。

本セッションは、1日3組限定で行われたカンヌライオンズ公式YouTubeによるライブ配信「Lions Live」も行われ、世界中の視聴者がセッションを楽しんだ。

今年5月には、Afrojack 率いるLDH EUROPEによる世界を舞台に活躍する、次世代アーティストの発掘をミッションとしたグローバルオーディションがスタートするなど、本格的に世界的エンタテインメント企業へと飛躍するLDHに注目だ。

なお日本人アーティスト初のメインステージへの登壇に関して、海外大手メディアからは以下のようなコメントが寄せられた。

“It was great to hear and learn about the phenomenal success of LDH from Verbal, Afrojack and Luke Wood
— all of whom work for or collaborate with LDH to create new artists, music, products and experiences in
Japan and worldwide.
What I found refreshing about the panel is that Hiro-san and LDH is embracing the modern, multicultural and
connected world we are living in. While LDH is a Japanese company, it is expanding its creative spirit globally
and is able to do so based on its core values of doing what you love, pursuing your dreams and spreading
happiness! ”
— Conde Nast / Head of international Angela Byun

<日本語訳>
日本だけでなく世界各国で、アーティスト、音楽、プロダクトそして体験を LDH と共に創り出している Verbal, Afrojack そして Luke
Wood の驚異的な成功体験を聞けて本当に良かった。Hiro さんと LDH が、モダンで、文化の多様性を持ち合わせながら世界をつなげてい
るということが新鮮だった。LDH は日本企業でありながらも LDH ならではのクリエイティブスピリットを世界に発信しようとしている。それは愛する
ことを続け、夢を追求し、幸せを広げていく!という LDH のコアバリューに起因して、成功すると信じています。
–コンデナスト・パブリケーションズ / グローバル統括 アンジェラ ビュン

“It was really interesting to hear about the model of LDH. It’s one that doesn’t exist in the UK – or perhaps in
the Western world – and really captures the idea that “advertainment” will be key to the future of both
brands, entertainment companies and media owners.”
— The Drum / Katie Deighton

<日本語訳>
LDH のモデルはとても興味深いと思った。彼らのビジネスモデルはイギリス、もしかすると(イギリスを含め)西洋には存在しないモデルであるし、“advertainment”がブランド/エンタテインメント企業、そしてメディアの今後の鍵になるというアイディアはとても興味深かった。
— ドラム / ケイティー デイトン

“LDH has created the perfect, jaw-dropping blend of culture, technology, and artistry, while simultaneously
creating one of the most innovative business models the industry has seen in a long time”
–Cannes Lions TV and American TV host /Chris Denson

<日本語訳>
LDHは業界でも稀に見る最も革新的なビジネスモデルを作り上げたと同時に、カルチャー、テクノロジー、芸術の完璧で驚くほど素晴らしいブレンドを創造したと思う。
–カンヌライオンズテレビ及びアメリカンテレビホスト / クリス デンソン

 

 

 

 

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