コロムビア、2014年3月期第1四半期連結業績を発表

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日本コロムビアは、9日、2014年3月期第1四半期の連結業績を発表した。

連結売上高は、30億9千8百万円(前年同四半期に比べ1.0%増)となった。これは主に、市販/配信事業において、アニメ関連作品、およびクラシック作品が売上に貢献し、また米国音楽制作子会社において大型作品が好調に推移したことによる。

損益は、市販/配信事業において利益率の高い過年度発売作品の売上に占める割合が高く、また特販/通販事業における利益率の高い音源使用にかかる取引が好調に推移したため、営業損失は6百万円(前年同四半期は営業損失1億1千7百万円)にとどまった。また、経常損失は8百万円(前年同四半期は経常損失1億2千2百万円)、過年度の関係会社株式評価損に関する法人税等の金額の一部43百万円を過年度法人税等として戻し入れたこと等により四半期純利益は2千4百万円(前年同四半期は四半期純損失1億3千1百万円)となった。

市販/配信事業は、アニメ関連作品、およびクラシック作品等が売上に貢献したが、事業売上は21億3千7百万円(前年同四半期に比べ3.1%減)となった。しかし、利益率の高い過年度発売作品の売上に占める割合が高く、営業利益は1億9千5百万円(前年同四半期は営業利益1億7千2百万円)となった。

特販/通販事業は、厳しい事業環境を反映し、前年同四半期の売上実績を下回っている。その他通販会社向け商品の売上が減少したこともあり、事業売上は4億4千8百万円(前年同四半期に比べ2.7%減)。損益は、利益率の高い音源使用にかかる取引が好調に推移し、営業利益は2億7百万円(前年同四半期は営業利益1億8千7百万円)となった。

その他事業の売上高は、5億1千2百万円(前年同四半期に比べ27.9%増)となり、営業利益は1億2千4百万円(前年同四半期は営業利益7千2百万円)となった。

同社グループは、利益を安定的に計上できる体質にすることを最大の経営課題にしており、得意分野、成長分野への経営資源の集中、人員規模の適正化および経費削減などの施策を今後も継続して実施する。音楽、映像関連業界の厳しい環境下において、当社の中核である音楽制作を中心とした市販/配信事業、制作した音源を活用した特販/通販事業および両事業から派生する新規事業に経営資源を集中することにより、さらに事業効率を高め、収益性を向上させる。また、同社における商品ラインアップの強化のため、新星堂の子会社、オーマガトキおよびシリウスの全株式を平成25年10月1日に取得する予定。

さらに、フェイス・グループの一員として戦略的パートナーシップを構築していくこと、新たな音楽の流通形態への取り組みを推進していくことにより、様々な音楽関連サービスを充実させ、グループ間の事業シナジーの実現に向けた取り組みを積極的に進めていく。
 


■日本コロムビアhttp://columbia.jp/

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