「TOKYO BOOT UP! 2010」開催、開会式に マレー・ラナー氏が登壇

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9月3日、学校法人東放学園大学 映画専門大学院にて、日本初の音楽見本市「TOKYO BOOT UP! 2010」の開会式と、音楽ドキュメンタリー映画の第一人者でありアカデミー賞監督のマレー・ラナー氏による基調講演が行われた。

小山田真氏と中澤京子氏の司会によって始まった開会式は、岩田浩史氏によるギター演奏に続き「TOKYO BOOT UP! 2010」実行委員会 代表 渡邉ケン氏による開会宣誓へ。マレー・ラナー氏に対する謝辞を述べると共に渡邊氏の「TOKYO BOOT UP! 2010」に対する思いが語られた。

その後、『ワイト島1970〜輝かしきロックの残像』や『ニューポート・フォーク・フェスティバル』(FESTIVAL)など数々の音楽ドキュメンタリー映画で知られるマレー・ラナー監督の基調演説が始まり、氏の音楽関連の映像作品の制作におけるアプローチについて、自身の作品や経歴を挙げつつ語られた。

「映画は全て空想であり、現実ではない」と語るラナー監督。また「音楽映画はニュース映画ではない」という発想のもと、氏の映画に特徴的なナレーションは入れず音楽と登場人物の会話で構築し、時系列も組み替える作品作りについて「製作者はミュージシャンや音楽に対し確固たる視点を持つことが大切」「カメラ、編集、サウンド・ミックス等を使い、内なる音楽を表現する」と力説。最後に「自分の内にある音楽を理解し、自分もバンドメンバーの一人だと考え作品を作ってください」とメッセージを送った。

続いて行われたラナー監督と音楽評論家 五十嵐正氏との対談では、自身の音楽や映画との出会いに始まり、影響を受けた作品や同時期に活躍したD.A.ペネベイカー監督作品と自作の方法論の違いなど、興味深い意見なども飛び出して開会式は終了した。

「TOKYO BOOT UP! 2010」はこの開会式を皮切りに9/4(日)まで、新宿のライブハウスや東放専門学校各校舎にて、ライブや音楽映画祭、そして各種セミナー・ワークショップが開催予定。

▼TOKYO BOOT UP! 2010
 → http://tokyobootup.jp/

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