藤井風ドラマ主題歌で1位/MAZZELとIMP.がTOP3入り、AM波及に期待/谷村新司さん・ストーンズ複数曲が急伸【エアモニ】

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ドラマ「いちばんすきな花」主題歌として書き下ろされた同曲は、10月13日の配信リリースに伴い各局でいっせいにオンエアが開始され、3日間の集計ながら前週チャート14位に初登場。今週も勢いそのまま各局で多数オンエアを積み上げての首位となった。

今週最も広い範囲の調査対象96.8%となるステーションでオンエアを獲得しつつ、リクエストオンエアも今週ダントツの最多。文句なしの最も注目された曲となった。ドラマは昨年同期放送の「silent」チームが手掛けた注目の作品とあり、同主題歌もロングヒットとなるか注目だ。

2位はMAZZEL「Carnival」が前週168位から急浮上した。BMSG所属のダンス&ボーカルグループが、10月18日にCD/16日にデジタルリリースした同曲。リリースに大きく先行して9月24日に冠番組「MAZZEL RADIO STATION」(TOKYO FM)で初解禁されると、その後、徐々に他局・番組へオンエア波及していき前々週チャートで187位に初登場。チャートイン3週目およびリリース週となった今週は、ウィークデイの帯コーナー/番組のプロモーション枠を基盤にオンエアを積み上げ急伸した。

3位はIMP.「SWITCHing」が初登場した。滝沢秀明が設立したTOBE所属の7人組男性グループによる、10月13日配信リリースの同デジタルシングル。前週はリリース日に唯一リクエストによるオンエアが確認されていたものの、今週は帯のプロモーション枠を中心に大量オンエアを獲得し初のTOP3入りとなった。

オンエア獲得のほとんどが関東・関西のFM局と局地的なものながら、多数リクエストオンエアが確認されている点は特筆すべきだろう。ラジオリスナーにも既に多くのファンがいることが窺える。また、現時点ではAM局でのオンエアが確認されておらず(今週はMAZZELも同様)、今後いっそう広く一般層へ訴求するためにも広い範囲でのオンエア獲得・波及を期待したい。

故・谷村新司さんをFM/AM多数番組が追悼、計6曲チャートイン

今週、多くの番組が故・谷村新司さんを追悼し、ソロおよびアリスの曲含めた計6曲が同時チャートインを果たした。

谷村新司さんが亡くなったことが10月16日の15時に発表されると、各局・番組がいっせいに訃報を伝え、氏の代表曲とともに追悼。関連曲の最上位22位へと急浮上した「昴」は、多くのリクエストも寄せられつつ、全国のFM/AM問わず8割以上のステーションがオンエア。AMチャートでは3位となった。

また、こちらもリクエストオンエアの多かった「いい日旅立ち」(62位)に加え、アリスからは「チャンピオン」(31位)、「冬の稲妻」(112位)、「遠くで汽笛を聞きながら」(135位)、「秋止符」(190位)がチャートイン。さらには、チャート圏外ながら「三都物語」「陽はまた昇る」「サライ」「22歳」「走っておいで恋人よ」(アリス)などが多数オンエアされたことからも、同氏の残した名曲がいかに多かったかが窺える。多くの番組が哀悼の意を示したことが、その選曲にも見て取れるものとなった。

ザ・ローリング・ストーンズ新曲2曲がTOP20入り、計5曲チャートイン

一方、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」を10月20日にリリースしたザ・ローリング・ストーンズにも今週多くの注目が集まった。

同作からのリードシングル「アングリー」は、先行配信されるとともに9月4日~9月10日チャートで13位に初登場すると、翌週に最高位4位を記録。その後も大量オンエアを続けチャートイン8週目となる今週、再び伸長し11位まで浮上した。FM/AM問わず調査対象の80.6%と、今週3番目に広い範囲でオンエアを獲得した点も特筆すべきだろう。

同じく、9月25日~10月1日チャートで88位発進していた第2弾シングル「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」もチャートイン4週目となった今週、18位に再浮上。さらにアルバムから「メス・イット・アップ」が190位に初登場した。

なお、多くの番組でストーンズ特集が組まれたため、新曲のみならず往年曲のオンエアも急伸。「シーズ・ア・レインボウ」(135位)、「ギミー・シェルター」(149位)といった名曲もチャートインした。

60年以上にわたり活動を続けるなか、現役アーティストであることを誇示したニューアルバムに多くの番組が注目したのも必然だろう、セールスも絶好調のようだ。また、新曲「アングリー」に至っては放送中のドラマ「うちの弁護士は手がかかる」主題歌にも起用されていることから、まだまだオンエアは続きそうだ。若い世代をさらに取り込み、リスナー層拡大へと繋げることだろう。

RADIO ON AIR DATA

(集計期間:2023年10月16日~10月22日)

1位「花」藤井 風
2位「Carnival」MAZZEL
3位「SWITCHing」IMP.
4位「最高到達点」SEKAI NO OWARI
5位「トドメの一撃 feat. Cory Wong」Vaundy
6位「HANA_花」INI
7位「ノット・オーケー」あいみょん
8位「夜を待つよ」Midnight Grand Orchestra
9位「君が生きる理由」少年キッズボウイ
10位「Super Ball」TOMOO

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング

調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

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