MUTEK.JP、高度映像配信プラットフォームの活用で新たな表現の場の可能性を探るプログラム実施

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電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」は、文化庁の「文化芸術収益力強化事業」の一環として、2月6日〜9日の4日間に新たなプログラムを実施する。

本イベントは総務省/映像配信高度化機構の策定する4K/8K高精細映像や立体音響の配信仕様に基づき、東急と富士通が提案する「高度映像配信プラットフォームを活用した多拠点映像配信環境の構築による新しい鑑賞環境サービス」の提供を試験的に行うもの。

ひとつの場に多数の観客を動員することが難しくなったコンテンツを高度映像配信プラットフォームを活用し多拠点に向けて発信することで、新たな表現の場の可能性を探る。文化芸術団体の事業構造の改革を促し、活動の持続可能性を高めるために、各分野の特性を活かした新しい収益確保・強化策を実践していく。

今後、さまざまな文化施設/劇場/ホール/ホテル等の多拠点をネットワーク化し、高度映像配信プラットフォームによる高精細映像の配信で新しい鑑賞環境を構築することを見据えている。

本イベントは、公演(実演)、ライブ配信上映、アーカイブ上映、リモートライブ配信の4つの参加方法があり、各公演で会場および料金などが異なる。

2月6日は、22年振りの新作アルバム「Swiva」を昨年リリースした、井上誠と山下康からなる日本の環境音楽/アンビエントミュージックのパイオニア、INOYAMALAND がシンセサイザー主体のライブセットを披露する。

2月7日は、RhizomatiksのDaito ManabeとSatoshi Horiiによるオーディオビジュアル・パフォーマンスphenomenaを公開。「様々な小さな現象の中に生まれるリズムやモーションを増幅、編集することによって作り出す」というコンセプトのこのプロジェクトは、2018年のMUTEK.JPで披露された後、2020年に「MUTEK サンフランシスコ」でも”phenomena – Quarantine Version”として公開され高い評価を得たもの。さらにMUTEKの長年のコラボレーターである音楽家:大野哲二によるオーディオビジュアル・プロジェクトIntercity-Expressが出演。オーディオ信号によって生成されるA/V作品「Triggering」シリーズの新作を公開する。

2月8日は、音楽家/シンガーソングライターの角銅真実が出演。歌をメインにしたライブパフォーマンスを披露する。

2月9日は、サウンドアーティストの藤|||||||||||田が、自作パイプオルガン、水、火鉢などを用いたパフォーマンスを披露。昨年「iki」「KŌMORI」という2枚のアルバムを立て続けにリリースした彼が「コロナ禍を一年通ってきたからこそ見えてきたやり方」で今回のライブ作品の発表に挑む。

公演(実演)

2月6日〜9日の4日間、渋谷ストリーム ホールにて最先端のデジタルアートパフォーマンスを体験できる(各日50席限定)。

ライブ配信上映

2月6日〜9日の4日間、ヒカリエホール ホール Aにて専用ネットワーク網で低遅延かつ安定して伝送された上記パフォーマンスの4K 高精細映像をライブ配信で視聴できる。

アーカイブ上映

2月23日〜26日の4日間、渋谷ストリーム ホールにて高度映像配信プラットフォームによる4Kの収録再配信(アーカイブ)をライブ会場の特等席にいるような大迫力の映像音響で楽しめる。

リモートライブ配信

2月8日高度映像配信プラットフォームからインターネット経由にて最先端のデジタルアートパフォーマンスをライブ配信。パソコン、スマホ、タブレットなどの各端末で視聴できる。リモートライブ配信は2月8日の1公演のみ実施。

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