JASRAC、ラジオCM「3B」篇が日本民間放送連盟賞を受賞

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TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にて2017年7月から2018年6月にかけて放送された、日本音楽著作権協会(JASRAC)のラジオCM「3B(サンビー)」篇が、平成30年日本民間放送連盟賞のラジオCM 第1種(20秒以内)部門で最優秀賞を受賞した。

JASRACは、2012年から若年層を対象として著作権制度やJASRACの役割を周知するため、同番組に協賛してラジオCMを放送している。今回受賞したラジオCM「3B」篇は、若い女性同士の何気ない会話から音楽の創作者への対価還元の必要性や、JASRACの著作権管理業務の重要性を説く内容。若年層からの共感が得られるよう、わかりやすく笑いを交えた内容にすることを意識して制作された。

日本民間放送連盟賞(英文名:JBA Awards)は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、日本民間放送連盟(民放連)が1953(昭和28)年に創設した賞。「3B」篇はラジオCM第1種(20秒以内)部門において、以下の点が評価され、今回の受賞に至ったという。

日本民間放送連盟賞 講評より
若い女性2人の何気ない会話。付き合ってはいけない男の「3B(サンビー)」が「バイトをしないバンドマン」「ビッグになるまで待っててというバンドマン」「別にお金なんか興味ないしというバンドマン」と知り、「絶対ヤダー」と答える女性。現代の若者らしい口調の会話で笑いを誘いつつ、押しつけがましくならないように音楽著作権の重要性を示した。音楽を無料で聞くのは当たり前と考える若いリスナーにお金は大切というメッセージをリアルに伝えている。

プロデューサーTOKYO FM中村由美さんのコメント
今回のCM制作を通して、私にとっては、2つの「初体験」がありました。1つは、「初」の最優秀賞。しかも、ラジオCMの基本である20秒部門で、ふだんオンエアしている作品で受賞できたことは理想的なスタイルです。なぜこんなにうまくいったのか?思い当たった答えは、いたってシンプルです。それは、JASRACのみなさんも、私たち制作者も、リスナーを良く知っていて、彼らに楽しんでもらうことに徹したから。このCMは10代向け人気番組「SCHOOL OF LOCK!(以下SOL!)」で放送しましたが、JASRACは2012年から提供してくださっていて、リスナーとは6年以上のつきあい。コピー&演出のビッグフェイス・森田一成さんも、SOL!で放送するCMをよくお願いしていて、10代の心を忘れない永遠の青春番長です。今回は、「男子にウケる3K女子」ならぬ「つきあってはいけない3B男」という新語を作り出し、著作権というカタいお題を、みごとに料理してくださいました。でも、シメのコピー「お金は大切」は、JASRACが放つセリフとしては、かなりの冒険でもあります。正直、改稿要請を覚悟していましたが、なんと、コピーの修正は一切ナシ!!実はこれが2つめの「初体験」です。JASRACのみなさんの「伝わるCMを作る」という決意を感じた瞬間でした。「3B」篇の放送が始まると、リスナーだけでなく、パーソナリティの”とーやま校長”も反応。「ゲストに来てるバンドが、あのCM聴いて笑うんだよね」。現在「3B」篇に続く新作をOA中。毎週水曜の夜、リスナーを楽しませています。

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