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ピアニスト辻井伸行「ドイツグラモフォン」からデビューアルバムリリース

アーティスト

「べートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番 ハンマークラヴィーア 遥かなる恋人に」ジャケット写真

今年4月、日本人ピアニストとしては初めて、世界最古のクラシックレーベル、ドイツ・グラモフォン(DG)との専属契約を発表したピアニスト、辻井伸行。11月29日、DGからのデビューアルバムとなる「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番《ハンマークラヴィーア》、遥かなる恋人に」が全世界でデジタル配信スタート。国内盤CDも世界に先駆け日本先行発売となった。 

DGからのデビューアルバム「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番《ハンマークラヴィーア》、遥かなる恋人に」には、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲中、技術的にも、作品を解釈する点でも、そしてその規模からしても演奏者にとって最も難しい作品の一つ「ハンマークラヴィーア」を収録。これは、辻井が2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝した際に披露した楽曲でもある。

そしてベートーヴェンが作曲し、リストが1816年にソロピアノのために編曲した「遥かなる恋人に」も収録されている。 

辻井伸行は今回のアルバムについて「僕がヴァン・クライバーン・コンクールに優勝してから15年ぐらい経ちました。《ハンマークラヴィーア》は、すごく思い出がある大事な曲です。いまこうして 30 代も後半になってきて、やはり20 歳のときの演奏とは、自分自身も変わってきていると思います。耳が聞こえなくなったベートーヴェンが、晩年にもほんとうに素晴らしい作品をたくさん書いているところもすごく尊敬していますし、少し自分自身と重なり合う部分があるので、僕にとってほんとうに大事な作曲家のひとりなのです。そのベートーヴェンの《ハンマークラヴィーア》とまた新たに向き合うことができて、すごく良かったと思っています」とコメントを寄せている。 

国内盤CDは、高音質MQA-UHQ仕様の通常盤に加え、ベルリンで行われたレコーディングやアートワーク撮影の様子やインタビューを収録したDVDが封入された初回限定盤の2形態で発売。全世界でのフィジカルリリースは2025年3月21日となる予定だ。 

また、12月からリサイタルツアー「辻井伸行 プレミアム・リサイタル 2024」が東京・大阪・愛知・埼玉・浜松・長野・新潟にて全8公演開催予定。すでに全公演でチケットは完売となっており、大きな話題となっている。

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