テネイシャスD、ドナルド・トランプ氏銃撃事件の発言で創作活動を保留へ
テネイシャスDが「全てのクリエイティブな活動計画」を保留にした。メンバーのカイル・ガスの、ドナルド・トランプ前米大統領の暗殺未遂事件に関する不適切な発言が理由となっている。
同コミックバンドのもう一人のメンバー、ジャック・ブラックは現在行っているツアーのキャンセルを認め、先週末のシドニーのコンサート中に相方が発言した内容に驚愕したことを明かしている。
13日、ペンシルべニア州での選挙集会中にトランプ氏が耳を撃たれ、参加者1人が死亡、2人の負傷者が出た事件が発生、これを受けてカイルはステージ上で、ジャックから「ハッピー・バースデー」を歌ってもらう中、願い事をするように言われ、「次はトランプをミスるな」と答えていた。
この発言に反発が続出する事態となり、プロモーターのフロンティア・ツアリング社は16日に予定していたオーストラリア、ブロードメドーでの公演の延期を発表、その後ジャックが残りのコンサート全てが中止となったと声明を出している。「日曜日のショーで言われたことに面食らいました。私はいかなる形のものであろうとヘイトスピーチや政治的な暴力を奨励したりは断じてしません」「熟考の末、テネイシャスDのツアーを続行することは適切ではないと感じ、今後の創作活動の予定は全て保留とします。ファンのサポートと理解に感謝しています」
一方カイルも自身の発言について謝罪している。「日曜日の夜に、私が即興で言ってしまったことは非常に不適切で、酷い間違いでした。私はいかなる種類の、いかなる形の、誰に対する暴力も容認するつもりはありません」「起こったことは悲劇であります。自分の重大な判断力の欠如を大変申し訳なく思っています。失望させてしまった方々に深くお詫びし、私が引き起こしたあらゆる痛みに後悔の念でいっぱいです」
ちなみに銃撃の後に犯人はシークレットサービスの狙撃手が射殺、FBIによって20歳のトーマス・マシュー・クルックスによる暗殺未遂だったことが明らかになっている。一方トランプ氏は病院で手当てを受け数時間後に退院、ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会に参加した。
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