ジョニー・キャッシュの未発表曲を収録したアルバムがリリースへ

アーティスト BANG Showbiz

ジョニー・キャッシュ

ジョニー・キャッシュの未発表曲を収録したアルバム「ソングライター」がリリースされる。1993年にデモ録音された11曲は、ジョニーのおなじみバリトンボイスと妻ジューン・カーター・キャッシュとの息子ジョン・カーター・キャッシュによるアコースティックギターを生かした仕上がりになっているという。

2003年に71歳で死去したジョニー、亡くなる10年前にナッシュビルのLSIスタジオで11曲をレコーディングしたものの、プロデューサーで長年のコラボレーターだったリック・ルービンとのアルバム「アメリカン・レコーディングス」制作のため、そのテープはお蔵入りに、しかし「ドライブ・オン」「ライク・ア・ソルジャー」が同アルバムに採用されることとなっていた。

アレンジ及びアコースティックギターで「ソングライター」に携わった息子のジョンはこう声明を発表している。「ほとんどの人が聴いていなかった、そして注目していなかった、ソングライターとして、アメリカの声としての彼は何者なのかがわかる曲にしたかった」「ここ10年間で僕が最も重要視してきたことは、歴史であるということ。できるだけ最高のかたちで偉大なソングライターとしての彼を歴史が認識する機会を提供することだ。ボブ・ディランは、アメリカで制作された全ての音楽の中で彼は最も偉大なソングライターの1人だって言っていた。僕もそれに賛成だ」「それを全面に押し出したいんだ。彼の言葉は特に顕著な声であり、アメリカが自分たちの歴史を知りたいなら、そこに注目すべきだよ。キャッシュは特にその作詞では、僕らが聴くことのできる真の声の1つであることは確かだから」

今回ジョンの他、ジョニーとリックのレコーディング・エンジニアを務めたデヴィッド・R.ファーガソンがプロデューサーとして参加、ギタリストのマーティ・スチュアート、昨年亡くなったベーシストのデイヴ・ロー、ドラマーのピート・アボットらの演奏に新たなアレンジを加えている。

1曲目の「ウェル・オーライト」が現在解禁され、他にも妻ジューンに捧げた「アイ・ラヴ・ユー・トゥナイト」、自身の依存症との闘いについて歌った「ライク・ア・ソルジャー」などが収録されている「ソングライター」は6月28日にリリース予定だ。

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