H ZETTRIO、大阪で新曲「Dynamics」を生披露 記録認定式の生配信&札幌追加公演も

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Photo by Yuta Ito

笑って踊れるピアノトリオH ZETTRIOが12月2日、「H ZETTRIO DYNAMICS! 2023」と銘打ったホール公演の第1弾を大阪・河内長野市ラブリーホールで開催した。H ZETTRIOにとってちょうど1年ぶりとなる大阪でのホール公演となり、しかも記念すべき連続配信60作目「Dynamics」のリリース翌日だということもあって、チケット発売前から各方面で話題となっていた。

この日、少し強めの西からの風が吹く中、開場時間に先駆けて長い列を作っていた人々がゆっくりと開場に吸い込まれていった。多くの人が客席に着くとやがて会場の明かりがおもむろに落とされ、EDM 風なオープニング SE と共に赤と白のスライプ柄のシャツを着た3人が登場するや、割れんばかりの拍手が巻き起こった。

「夜空からの来訪者」からスタートし、少し早いクリスマス演出が会場の雰囲気を暖かく楽しい物に色付けた。その後、「Have a nice day」「Lovely」と新旧ハッピーなナンバーが続き、叙情感溢れる「科学」「Sky」「9 P.M.」で美しいアンサンブルを聴かせ、10月にリリースした「ルンルン」でガラッと会場の雰囲気を明るくしたかと思えば、「Make Some Noise!」の目まぐるしく変わるブレイクビーツが場内に響き渡った。

冠番組「SPEED MUSIC ソクドノオンガク」からは 1992年に流行した、稲垣潤一氏の「クリスマスキャロルの頃には」を披露し、アダルティな世界を演出した。

その後、彼らのライブでは十八番楽曲となっている「PIANO CRAZE」「Neo Japanesque」「Dancing in the mood」とトリッキーでダンサブルなお馴染みナンバーでホール全体が一体化した。この日のコンサート本編は「Smile」で締めくくられ、会場中が笑顔で包まれた。

本編終了後、鳴り止まない声援に応えてアンコールが行われた。アンコール 1 曲目では、ついに連続リリース60作目の新曲「Dynamics」が生披露された。ピアノリフの鋭さと速いビートを刻むベースラインが特徴的なドラムンベース的なアプローチに、サビの柔らかく厚みのあるメロディライン。まさにH ZETTRIOにしかできない技がギュッと詰め込まれた楽曲だ。観客は全てを奪われる感覚で圧倒され、大きな感動を胸に帰路へとついた。

このコンサートの前日にH ZETT MがX(旧 Twitter)に、連続リリース60作の世界記録認定がほぼ確実となったことを受けて急遽決定した、12月10日・11日に開催する東京・BLUE NOTE TOKYOでのライブで現在、発表している60作の楽曲全てを2日間4ステージで演奏するという記念ライブから、12月11日の2nd公演が有料生配信されることもポストした。

そして、12月23日に出演する北海道・サッポロ・シティ・ジャズの「THEATER JAZZ LIVE」が早々に売れ切れてしまったのを受けて、その前に「SPPORO CITY JAZZ 前哨戦@D-Bop 〜Covers & Originals〜」を12月20日 ・21日の2日間に渡って開催することも発表された。

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