坂本龍一「async」「ASYNC – REMODELS」アナログ盤のアンコールプレスが決定

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坂本龍一「async」

坂本龍一「async」「ASYNC – REMODELS」アナログ盤のアンコールプレスが2024年1月17日に発売されることが決定した。坂本龍一の所属するレーベルcommmonsが、”commmons:Vinyl Collection”として過去作品のアンコールプレス、初アナログ化などを発売していくシリーズの第1弾。

「async」アナログ盤は、2017年に発売されてソールドアウトになっていた坂本龍一のソロオリジナルアルバム作品。「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない」と坂本龍一自らリリース前から称した。1年以上の病気療養を経て新境地を開いた意欲作で、このアルバムからの音源を主体にしたコンサートも海外で複数回行われている。

前作「out of noise」がオーガニックな音響作品だったのに対し、ここではヴィンテージを含むアナログ・シンセサイザーが多用されている。制作当初のアイデアのひとつが架空のタルコフスキー映画のサントラということもあり、どの曲もリスナーにそれぞれの映像イメージを強く喚起させる。

実際、アルバム発表後には高谷史郎、アピチャッポン・ウィーラセタクン、Zakkubalanらによって本作とその収録曲が映像化されインスタレーションとしても発表された。近年のコンサートでは必ず演奏されていた新たな代表曲ともいえる「andata」を収録。また「fullmoon」では映画『シェルタリング・スカイ』からポール・ボウルズの、「Life, Life」ではデヴィッド・シルヴィアンの朗読がそれぞれ使用されたことも話題となった。

「ASYNC – REMODELS」は、2017年に発売されたアルバム「async」収録曲のリモデル(リミックス)を編纂した作品。坂本龍一の長年のコラボレーターであるアルヴァ・ノト、クリスチャン・フェネス、コーネリアスらのほか、ARCA、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーらの初顔合わせとなるクリエイター、さらにはクラシック〜現代音楽の世界からヨハン・ヨハンソンを招くなどバラエティ豊かな顔ぶれが揃った。「andata」や「solari」「fullmoon」など複数のクリエイターによってリミックスが施されている作品の聴きくらべも興味深い。日本盤のみ、当時新鋭として評判が高まってきていたバンド、空間現代による「ZURE」のリモデル作品が追加収録されている。

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