amazarashi、ニューアルバム「永遠市」アートワーク&詳細を特設サイトで公開

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amazarashi「永遠市」完全生産限定盤

秋田ひろむを中心としたバンドamazarashiは10月25日にリリースされるニューアルバム「永遠市」のアートワーク、収録曲を特設サイト上に公開した。

特設サイトにはアートワークの他、今作「永遠市」に対する秋田ひろむによるアルバム解説が公開されている。

ニューアルバム「永遠市」の収録楽曲は、漫画「チ。-地球の運動について-」とのコラボレーションソング「カシオピア係留所」、アニメ「NieR:Automata Ver1.1a」のED曲「アンチノミー」、映画『ヴィレッジ』とのコラボレーションソング「スワイプ」を含む全13曲が収録される。

アルバムは3形態で完全生産限定盤には、CDに加え6月に一夜限りで行われたamazarashi Acoustic Live「騒々しい無人」がフルで収録される他、amazarashiのかつてのキャラクターがデザインされたオリジナルトランプ、全曲、秋田ひろむが自ら記したライナーノーツが特殊仕様のジャケットに封入される。

また、アルバムを引っ提げ11月より全国6都市をめぐるホールツアーamazarashi Live Tour 2023「永遠市」の開催が決定。このツアーは11月1日大阪・グランキューブ大阪公演からスタートし、愛知、札幌、東京、福岡そして、地元青森を含めて6都市での公演を予定している。

amazarashi 秋田ひろむ アルバムタイトルライナーノーツ

「永遠市」

アレクサンドル・コルパコフ 袋一平訳「宇宙の漂泊者」より
光速を超えた宇宙探検から地球へ帰還し、地球の時間からおくれた者たち「相対性人」が暮らす町。

音楽で生きてゆくと腹を括った瞬間があった。それは、そのころの僕にとっては、世間一般でいうところの”幸福”や”安定”との決別と同義だった。
社会的に生きてゆく術も持たず、属する場所もない僕は、この星の人間ではないのだろうと感じていた。そんな僕が生きてゆくにはこの地球とは別の価値観を持つ他の世界を探す必要があると思われた。そしてそれを実現できる可能性があるとすれば、唯一音楽だけがその方法たり得ると考えた。僕にとっての探査機になり得ると。

僕にできることは限られていた。というより、僕ができることで人の心を動かすことができるものは限られていた。孤独や疎外感、怒りを音楽にした。僕が望んでそうした部分もあるが、大半は人が褒めてくれる方へ、認めてくれる方へと導かれた気がする。少なくない共感者が僕らを見つけてくれた結果、僕の世間外れで独りよがりな音楽は不思議と社会性を帯びてきた。以前は居場所がなく疎外感を感じていたこの地球に「居場所がないと歌う」という居場所が与えられた。それはときに滑稽に思えたが、嬉しくもあった。戸惑いももちろんあった。その居場所に抗ってみたこともあったし迎合したこともあった。新しく出会うこの世界の住人と、相容れない思考と言葉をなんとか駆使し、この社会とコミュニケーションを図った。その過程がこのアルバムだ。

「これは映画 じゃなく生活」
「下を向いて歩こう」より

僕はこの地球で再び生きてゆこうと試みている。

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