H ZETTRIO、二大特別コンサート開幕 「おとなの日スペシャル」は渋谷でいつもより硬派なステージを展開

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撮影:Yuta Ito

笑って踊れるピアノトリオ H ZETTRIOは、毎年5月に「こどもの日スペシャル」コンサートを行っており、人気のコンサートだが、今年は新たに「おとなの日スペシャル」コンサートを加え、これらを併せて「二大スペシャルコンサート」と銘打った。そして、その第一幕となる「おとなの日スペシャル」が3月25日、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された。H ZETTRIO による同会場でのコンサートは昨年12月以来になる。

タイトル通り、いつもよりさらに大人の雰囲気を醸し出した照明の中、H ZETTRIOのメンバーたちはお揃いのグリーンのスリーピーススーツ姿で舞台に登場した。MC まで低いトーンで話す姿に会場に笑いがこぼれる中、演奏が始まった。この日のセットリストにはステージの雰囲気と同様、いつもより少し大人なナンバーが並んだ。

3月1日にリリースされた新曲「Synapse」は現在進行している60ヶ月連続配信シングル第51弾となるが、本ライブの一番の目玉になった。同曲はミュージックビデオも公開されている。

その他、オリジナル曲も硬派な選曲で「情動」「SEVEN」「科学」「SUPER MAD MAX」等が続いていく。さらに1940年代のビバップ期以来、モダン・ジャズのスタンダード・ナンバーとして演奏され続けている「チュニジアの夜」のカバーでは、メンバーそれぞれのソロパートも炸裂し、複雑で刺激的なアンサンブル且つ、ジャジーでクールな“激奏”が繰り広げられ、会場は大喝采となった。

アンコールは「Beat Swing」。この時ばかりは、舞台上のH ZETTRIOと観客が手拍子で一体化し、楽しい時間となった。そして、ラストは「New Spring」で新たな季節の到来と新生活のスタートへの応援を季節感たっぷりに締めくくった。

次回は第二幕となる恒例の「こどもの日スペシャル」コンサートが今年は5月5日に神奈川・相模女子大学グリーンホールで開催される。この公演は3歳以下のお子さまも膝上鑑賞可という家族で楽しめる公演で、今年は観客による声出し規制について緩和措置が取られているが、さらにコロナ禍前に実施していたサイン会も復活するとのこと。

その前には4月1日に「Strawberry Jam」の配信リリースが控えており、4月21日21:00からはYouTube配信ライブ(無料鑑賞可)も決行する。

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