ももクロ、アルバム「祝典」を掲げた4年ぶりのライブツアー終幕

アーティスト

撮影:上飯坂一

ももいろクローバーZが、「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”」のツアーファイナルを6月25日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催した。

5月1日を皮切りに14ヵ所、全17公演で開催されてきたアルバムツアー「祝典」は、結成記念日の5月17日に発売した3年ぶり6枚目のオリジナルフルアルバム「祝典」の世界観を堪能できるツアー。セットリストはアルバムの収録順となり、アーティスト写真でも着用している煌びやかな衣装や、担当カラーを取り払った白を基調とした新衣装などでアルバム「祝典」の世界観を表現したコンセプチュアルな内容となっている。

新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置、イベントの開催制限等、政府のガイドラインを厳守し、ももいろクローバーZの新型コロナウイルスの感染拡大防止のための運営ガイドラインを徹底。問診票の記入や検温、アルコール消毒など、感染拡大防止のための対策が講じられ、演者、スタッフ、来場者への最大限の配慮を行い有観客での実施となった。

本記事では武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナに集ったモノノフ(ももいろクローバーZのファンの総称)、ABEMAにて生配信で見守っているファンに向けて行われたツアーファイナル公演の模様をレポートする。

アルバム「祝典」の1曲目に収録されている「Opening Ceremony -阿-」が会場に鳴り響きライブの幕を開けた。本アルバムメインビジュアルの各メンバーカラーをベースとした煌びやかな衣装に身を包んだメンバーが登場すると、「PLAY!」から本編をスタートし、会場全体と配信で視聴しているファンとの距離を一気に縮めた。続けてロックバンドGARLICBOYSの楽曲をももクロバージョンにアップデートリメイクした自己紹介ソング「ダンシングタンク♡」でパンキッシュなパフォーマンスを繰り広げたあと、アルバムのリードトラック「MYSTERION」で“ももクロ流”の開会儀式を象徴するようなダンスパフォーマンスで会場を魅了した。続いて中華料理や中国語が歌詞に出てくるユニークな楽曲「満漢全席」、前山田健一(ヒャダイン)が手掛けた「BUTTOBI!」とファンと一緒に盛り上がることができる2曲を立て続けに披露。その後はMVも公開されているシティポップなサウンドが心地よい「ショービズ」で等身大のももクロメンバーを切り取ったパフォーマンスを届けた後に、太田胃散「太田漢方胃腸薬Ⅱ(ツー)」タイアップソング「HAND」でハートフルなパフォーマンスを披露し、一度ステージを後にした。

ステージがストロボに包まれてシルバーに輝くワンピースドレスを身に纏ったメンバーが再び登場し、「momo」で息の合ったパフィーマンスを披露して第二幕がスタート。続けて百田が主演を務める放送中の東海テレビ・フジテレビ系全国ネットの土ドラ「僕の大好きな妻!」の主題歌「なんとなく最低な日々」を披露。なんとなく過ぎていく日常の中で、希望や光を手繰り寄せていく姿を表現し、ファンの心を掴んだ。続けて疾走感あふれるロックチューン「stay gold」、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』の主題歌「月色Chainon」を歌唱。

スタンドマイクが用意され、ロックバンドの神聖かまってちゃん・の子が作詞/作曲した「孤独の中で鳴るBeatっ!」でストレートな歌声と手話を使ったパフォーマンスを届けたあと、時計が時を刻む演出とともに、シンガーソングライターの眉村ちあきが手掛けたミディアムバラード「手紙」へ移る。胸に刺さる歌詞に思いを込めて歌い上げ、一度ステージをあとにする。アルバムの最後に収録される尾崎紀世彦の代表曲「また逢う日まで」のカバーを、1人ずつ歌いながら登場。会場を一体化させたステージングで本編ライブを終えた。

アンコールが鳴り止まない中、overtureが流れメンバーが再登場。本日初めてのMCを迎え、ようやく会場のモノノフと画面越しのABEMAを視聴しているファンとコミュニケーションをとれたことを喜びながらトークを繰り広げた。「最後まで盛り上がっていきましょう、みんなで祝宴だー!!」と客席に呼びかけると、GARLICBOYSの名曲をリメイクしたパンクナンバー「あんた飛ばしすぎ!!」をエネルギッシュなパフォーマンスで会場のボルテージを再上昇させた。続けて、MVが3800万回再生されている「笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜」を笑顔いっぱいに歌唱し、アンコールラストはももクロライブの定番曲「走れ! -ZZ ver.-」で、ライブを締めくくった。

最後のMCでは「祝典ツアーでは全国様々な会場に行くことができて私たち自身も楽しみながらツアーを回らさせていただきました。今回初めて来ましたという方も多くて私たちを知ってくれる人がたくさんいたらいいなという思いも込めつつ、これからも皆さんに楽しいライブを届けていけたらと思いました」と語った。

さらに有観客では3年ぶりに開催されるももクロ夏のライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST-」へ向けての意気込みも語り、これからもももクロが進化を続けていくことを予感させて、5月から行われてきた「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”」は無事にフィナーレを迎えた。

またMCで、本ツアーの日本武道館公演と本公演の2本のライブ映像を収録した「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”」Blu-ray&DVDを9月14日に発売することが発表された。祝典ツアー日本武道館公演の全貌を垣間見ることのできる。さらに2022年7月30日、31日に夏の大型ライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST-」が埼玉県・ベルーナドームで開催されることも決定している。

「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”」セットリスト

Opening Ceremony -阿-
01. PLAY!
02. ダンシングタンク♡
03. MYSTERION
04. 満漢全席
05. BUTTOBI!
06. ショービズ
07. HAND
Intermission -闍-
08. momo
09. なんとなく最低な日々
10. stay gold
11.月色Chainon
12. 孤独の中で鳴るBeatっ!
13. 手紙
14. また逢う日まで
Closing Session -梨-

ENCORE

overture 〜ももいろクローバーZ参上!!〜
15. あんた⾶ばしすぎ!!
16. 笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜
17. ⾛れ! -ZZ ver.-

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