ジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ、スタジオ・アルバム「18」を7/15に全世界同時発売

アーティスト

ジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ

全世界が認める伝説のギタリストにして、常に更なる高みを見据えて活動を続ける孤高のアーティスト、ジェフ・ベック。これまでにも音楽史における偉大なコラボレーションを数多く実現させてきた彼は、2000年4月17日、俳優としても輝かしいキャリアを持ち、ハリウッド・ヴァンパイアーズの創立メンバーとして音楽活動も行うジョニー・デップと奇跡のタッグを組み、ジョン・レノンの名曲「孤独(原題:Isolation)」のカヴァーを発表、世界中に衝撃を与えた。

その奇跡の共演から約2年、遂に二人のプロジェクト、その名も“ジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ”によるフル・レングス・スタジオ・アルバムが完成。「18」と名付けられたこのアルバムが7月15日、全世界同時発売となる。

このアルバム発売の情報と共に、1stシングルとなるジョニー・デップのオリジナル曲「ミス・ヘディ・ラマーに捧げる歌(原題:This Is A Song For Miss Hedy Lamarr)」のデジタル配信がスタートしており、同曲のミュージック・ビデオも公開されている。

ジェフ・ベックは、2016年に出会ったジョニー・デップに、まるで血縁者のような繋がりを感じた。車やギターといった共通の趣味で二人はすぐに意気投合し、二人で一緒にいる時間のほとんどを、お互いを笑わせることに費やしていたのだ。同時に、ベックの中で、デップの非常に豊かなソングライティング能力と音楽に対する確かな耳への評価が高まっていった。その才能と、彼ら二人の化学反応を強く感じたベックは、二人で一緒にアルバムをつくるべきだ、と確信したのだという。

デップもその提案に賛同し、2019年から二人で作業を始め、その後3年間をかけて、二人はデップのオリジナル曲を始め、ケルト音楽からモータウン、ビーチ・ボーイズからキリング・ジョークまで、幅広い音楽性を持つ楽曲のカヴァーをレコーディングしていった。世界的パンデミックとなった2020年にジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ名義で発表した、当時の世界的情勢と見事に合致するジョン・レノンの楽曲「孤独(原題:Isolation)」のカヴァーは、その二人のコラボレーションを初めて世界に発表し、その後の展開を期待させるものとなった。

この二人による全13曲を収録したアルバム「18」が、7月15日に全世界同時発売されることとなった。ベックはこのアルバム・タイトルに関して、こう説明している。「ジョニーと俺が一緒にプレイし始めたとき、俺たちの中にあった若々しさに満ちたスピリットとクリエイティヴィティに火がついたんだ。まるで18歳の頃にもどったみたいだなってよく冗談を言い合っていたから、そのままそれをアルバム・タイトルにすることにしたのさ」。また、今作のアルバム・ジャケットには、ジェフ・ベックの妻であるサンドラ・ベックによる、ジェフ・ベックとジョニー・デップの18歳の頃の姿を描いたイラストがフィーチャーされている。

この12年間、ジョニー・デップはアリス・クーパーとジョー・ペリーと共にハリウッド・ヴァンパイアーズのメンバーとして活動してきた。このスーパーグループは現在までに2枚のスタジオ・アルバムをリリースし、その作品ではポール・マッカートニーやデイヴ・グロール、ジョー・ウォルシュといったロック・シーンを代表する錚々たるゲストも参加していたのだが、ジェフ・ベックも、2019年にリリースされたハリウッド・ヴァンパイアーズの2ndアルバム「ライズ」収録曲である「ウェルカム・トゥ・ブッシュワッカーズ」でギターを披露していた。

その直後に、デップは自分が書いた曲でリード・ギターを弾いてほしいとベックに依頼した。その曲が、女優であり発明家のヘディ・ラマーに敬意を表して作られた、今作からの1stシングルとなる「ミス・ヘディ・ラマーに捧げる歌」だ。ベックは、この曲が二人のコラボレーションのきっかけとなり、この最新作の中でもお気に入りの曲のひとつだと語っている。「この曲に圧倒されたよ。この曲が、俺と一緒にアルバムを作らないかと彼を誘った理由の一つでもあるんだ」。

スタジオでは、カヴァーする曲についてそれぞれのコンフォート・ゾーンから離れたものにしようと、二人でお互いに挑戦し合っていた、とベックは語っている。「彼のようなクリエイティヴなパートナーは、もう何年もいなかったんだ。彼はこのアルバムでとても大きな力を発揮してくれた。このアルバムで、彼が本物のミュージシャンであることにみんなが気づいてくれたら嬉しいよ。ジョニー・デップがロックン・ロールを歌えるんだっていう事実は、人によっては受け入れがたいことのようだからね」。また、ジェフ・ベックについて、ジョニー・デップはこうコメントしている。「ジェフと一緒に音楽を作り、演奏できることは、俺にとってとんでもなく名誉なことさ。ジェフは間違いなく真なる偉人の一人であり、彼のことを兄弟と呼べるなんて、すごく光栄に思っているよ」。

デップは、この最新作でベックの信頼に見事にこたえるパフォーマンスを披露している。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「毛皮のヴィーナス(原題:Venus In Furs)」やエヴァリー・ブラザーズのバラード「レット・イット・ビー・ミー」、マーヴィン・ゲイのクラシック「ホワッツ・ゴーイン・オン」といった楽曲では、彼の素晴らしい感情表現の幅広さを聴かせてくれているのだ。また、デイヴィ・スピラーンの「ミッドナイト・ウォーカー」や、ビーチ・ボーイズの傑作「ペット・サウンズ」収録の「キャロライン・ノー」と「ドント・トーク」といったインストゥルメンタル曲では、ジェフ・ベックがギターの神だと称されるその所以を見事に証明している。

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