歴史的名盤のカヴァー・アルバム「メタリカ・ブラックリスト」エルトン・ジョンら参加アーティストのコメント到着

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9月10日にリリースされたメタリカの「メタリカ」(通称“ブラック・アルバム”)30周年記念リマスター・アルバムは、全米アルバム・チャート9位にランクインし、29年ぶりにTOP 10入りした。30年前の1991年8月12日にリリースされた「メタリカ」は全米(4週)を含む10か国以上でバンド初のアルバム1位を獲得し、現在までに全世界で3,000万枚を売り上げ、グラミー賞を受賞、メタリカはこのアルバムで一気にスタジアム・ヘッドライナー級バンドへと登り詰めた。そして「メタリカ」は、ニールセン・サウンドスキャン(1991年に設立されたセールス・データ提供社)史上最も売れたアルバム、つまり過去30年間で最も売れたアルバムである。

「メタリカ」リマスターのリリース後、メタリカは9月16日にサンフランシスコ、20日にシカゴのクラブでサプライズ・ライヴを行い、26日にヘッドライナーとして出演したアメリカのLOUDER THAN LIFEフェスティバルでは「メタリカ」の全曲をアルバム収録とは逆の曲番で演奏した。

53組のアーティストによる「メタリカ」のカヴァー・アルバム「メタリカ・ブラックリスト」も9月10日に配信開始、本日CDとLPがリリースされた。「メタリカ」が持つ世代もジャンルも超えた影響力と魅力をあらためて感じられる、個性あふれるカヴァーが収録されている。「メタリカ・ブラックリスト」の全収益は52のチャリティ団体に寄付される。

参加アーティストのコメントをいくつか紹介する。

「私はメタリカの大ファンだ。彼らがやっていることはとても音楽的で、私がやっていることとは違うので、強く惹かれるんだ」(エルトン・ジョン)

「“ナッシング・エルス・マターズ”は素晴らしいパワー・アンセム。スロウに始まって、動きがある。僕はブラック・アルバムからソングライティングと各パートの技術のことをものすごく学んだ」(アンドリュー・ワット/オジー・オズボーン、マイリー・サイラス、ジャスティン・ビーバーなどを手掛けるヒット・プロデューサー)

「メタリカは、コロンビアのメデジンに住む13歳の少年だった僕の人生を変えた。「キル・エム・オール」を聴いた時からずっと、世界一好きなバンドだ。毎日僕にインスピレーションを与えてくれる」(フアネス/ラテン・グラミー賞を多数受賞する世界的アーティスト)

「僕はギタリストだけど、ピアノ・バラードで歌詞に集中するというアプローチをとった。素晴らしい曲はどんな風に演奏しても素晴らしいということを証明していると思う。曲が持つ意味や情熱は、どんな形でも伝わるんだ」(サム・フェンダー/デビュー・アルバムが全英1位を獲得したシンガー・ソングライター)

「ブラック・アルバムは、メインストリームにメタルを紹介したアルバムだ。ブラック・アルバムが出た頃、俺の世代の奴はみんなメタリカのTシャツを着てメタリカの曲とビデオに夢中になっていた。子供だった俺にとって当時は地上最大のことだった。“サッド・バット・トゥルー”はメタリカで一番好きな曲。最高のリフとフックがある」(ジェイソン・イズベル/グラミー賞4回受賞のカントリー・アーティスト)

「ブラック・アルバムはアート作品で、僕らの世代のミュージシャンに大きな影響を与えた。僕はこのアルバムを聴いて育って、素晴らしいリフの数々を学んだ。カヴァーをやったことで、メタリカの音楽のパワーを経験し、言葉の壁を超えることができた。音楽には境界線がないことを示したと思う」(THE HU/モンゴルの最高国家賞を授与されたフォーク・ロック・バンド)

「メタリカはバンドとしてはもちろん有名だけど、ソングライターとしての認識はそこまでじゃないような気がする。俺にとって“ナッシング・エルス・マターズ”は、歌詞やメロディだけでも、曲になっても、ただただ美しい曲だ」(クリス・ステイプルトン/グラミー賞5回受賞のカントリー・アーティスト)

「メタリカ・ブラックリスト」ではなんと12組のアーティストがカヴァー、ミュージック・ビデオ10億再生超えの名曲「ナッシング・エルス・マターズ」と、「メタリカ」1曲目を飾る「エンター・サンドマン」の和訳ミュージック・ビデオが公開されている。

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