坂本冬美デビュー35周年、メモリアルイヤー第2弾リリースは情念のポップスを歌うコンセプトアルバム「Love Emotion」

アーティスト

坂本冬美

坂本冬美が、デビュー35周年メモリアルイヤー第2弾となるコンセプトアルバム「Love Emotion」を10月27日にリリースする。

坂本冬美の三十数年に及ぶ歌手人生は、デビュー曲の「あばれ太鼓」から演歌歌手として順風満帆であったし、忌野清志郎との運命的な出会いによって、ロックと演歌が融合したハイブリットなサウンドで世間を驚かせたHISへの参加、「夜桜お七」との出会い。さらに、ポップス路線の「また君に恋してる」というヒット曲にも出会えた。

しかしながら、満足感はあるものの、何かが足りない──「私のどこかに何か潜んでいるものがある。心の奥底に眠るダークサイドがあるんじゃないか…」という彼女の想い。「奥底にある何かを引きずり出したい。歌手としてそれを探し当てなければ…」という難題をクリアすべく暗中模索のここ数年だったのかもしれない。

そんな坂本冬美にとって桑田佳祐氏率いるサザンオールスターズは歌手になる以前から特別な存在だった。歌手になってからも、ずっとファンで在り続けた。それでも、坂本冬美と桑田佳祐氏をつなぐ機会や縁は訪れなかった。しかし、2018年の紅白歌合戦という舞台がその運命の扉をこじ開けた。そして2020年11月、坂本冬美のデビュー35周年が幕開けする直前、運と縁が重なり、桑田佳祐氏が書き下ろした日本の歌謡曲シーンに残る傑作且つ問題作の「ブッダのように私は死んだ」が誕生したのである。

この曲は期せずして坂本冬美が心の奥底でずっと探し求めていた、そのものズバリであったのだ。惚れた男に尽くしたものの騙され、果ては命まで落としてしまう女。魂となっても女の情念は彷徨い続ける──。歌謡サスペンス劇場とも言うべきこの楽曲が持つ、ある種の怖さや悲壮感、そして女であることの刹那は、坂本冬美がこれまで表現したことのない、不敵とも言える“魂の歌”を導き出した。彼女の奥底に眠っていた、そのものを吐き出させたのだ。

桑田佳祐氏から届けられた「ブッダのように私は死んだ」という夢のような贈りものから導き出されたのが、今回のコンセプトアルバム「Love Emotion」である。演歌ジャンルでは「夜桜お七」など多くの情念作品は歌ってきたが、ポップスの情念作品は初めてのチャレンジである。

J-POPにも歌詞の中に情念がテーマとなっている楽曲がいくつもある。そんな楽曲の数々を坂本冬美が歌い継ぐ事によって、新しい解釈、そして新境地の確立を目指す。35周年の坂本冬美による新たなる挑戦!! これまでの「LOVE SONGS」シリーズ、「ENKA」シリーズに続く、新シリーズを予感させる作品群に仕上がった。

坂本冬美 コメント

桑田佳祐さんに頂いた「ブッダのように私は死んだ」をきっかけに、「情念」をキーワードにしたコンセプトアルバムをリリースします。
私が大好きだった曲や、まさかこの曲を歌うことになるとは!といった曲まであらゆる「情念」を歌っております。
是非、坂本冬美の心に秘めた「情念」を感じ取ってください。

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