YOASOBI、ユニクロ・UTとのコラボでおこなわれた無料生配信ライブ「SING YOUR WORLD」閉幕

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Photo by Kato Shumpei

YOASOBIにとって二回目となるライブパフォーマンスでもあるUT×YOASOBI「SING YOUR WORLD」が7月4日開催された。ライブの2日前、7月2日に全国発売された「YOASOBI UT」とのコラボを記念して開催された一夜限りの生配信ライブだ。

19:00、ライブはドローンのカメラが瀟洒なエントランスを抜けていく様子からスタート。「YOASOBI UT」があしらわれたモニュメントの先にはUT×YOASOBI「SING YOUR WORLD」の大きなロゴが。四方を書棚に囲まれたスペースに現れたのは、前回のライブ同様4人のバンドメンバーを従えたAyaseとikura。そして前日夜にMusic Videoがプレミア公開され4万人を超える同時視聴者が集まった、ahamo CMソングとしても話題の最新曲「三原色」からパフォーマンスがスタートした。
立て続けに披露されたのは「ハルジオン」。その後のMCでは、UTのスローガンでもある「WEAR YOUR WORLD」にインスパイアされてつけられた今回のライブタイトル「SING YOUR WORLD」に込められた意味、そしてライブ会場がユニクロ有明本部内にあるUNIQLO CITY TOKYOであることなどを語る。

続いてはめざましテレビのテーマソングとして話題の「もう少しだけ」を披露。楽曲の原作小説のタイトルでもある「めぐる」というキーワードの通り、ライブラリを歩き回りながら軽やかに歌うikuraの姿が印象的だ。続く「たぶん」でも「YOASOBI UT」の飾られた廊下を切なげな表情で歌い歩く。Ayaseと合流し、歌い終わりのフィンガースナップを合図にオフィスの照明が落ちると、一気に不穏な空気に包まれた。2021年上半期のYOASOBIの躍進を象徴する楽曲「怪物」では、UTスタッフの執務スペースが大胆にもステージへと変貌。「アンコール」「夜に駆ける」と続くドラマチックな流れで、今回のコラボレーションを強く印象づけた。

生配信ライブらしく、コメントを通して視聴者とコミュニケーションを撮る場面も。鬼気迫るパフォーマンスから一点、二人の親しみやすい人柄がよく出た一幕だった。

管楽器が印象的なSEに導かれるように大きなホールにステージを移して披露されたのは「ハルカ」。YOASOBIバンドの周囲を取り囲む、総勢172名に及ぶ楽器隊は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部だ。コロナ禍において活動制限が余儀なくされる中で、YouTubeにYOASOBIのカバー動画をアップしていたことから実現した今回のコラボレーション。ソーシャルディスタンスに配慮した距離感、フェイスシールド着用という環境下でも、一夜限りのコラボを目一杯楽しもうとする姿勢が学生たちひとりひとりの表情から見てとれる。「SING YOUR WORLD」というライブタイトルの通り、そんな学生たちも高らかに声を響かせた「群青」で、圧巻のライブパフォーマンスは幕を閉じた。

またライブ後には、YouTubeプレミアム会員のみが視聴できるアフターパーティーを日本国内では初めて実施。Ayaseとikuraがライブ本編を振り返りながらのトークで、チャットを通じて視聴者とコミュニケーションを取った。アフターパーティーは7月5日20:00までのアーカイブ視聴が可能となっている。

セットリスト

  1. 三原色
  2. ハルジオン
  3. もう少しだけ
  4. たぶん
  5. 怪物
  6. アンコール
  7. 夜に駆ける
  8. ハルカ(with 大阪桐蔭高校吹奏楽部)
  9. 群青(with 大阪桐蔭高校吹奏楽部)

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