FTISLANDイ・ホンギ、除隊後初のオンラインファンミ開催 9月に日本3rdソロアルバム「Drawing」リリースを発表

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FTISLANDのボーカリストで、ドラマ、バラエティ、ミュージカルと、韓国芸能界で幅広く活躍しているイ・ホンギが6月13日、除隊後初のソロ・ファンミーティング「LEE HONG GI 1st JAPAN ONLINE FANMEETING ”He’s Back”」を開催。9月に日本3rdソロアルバム「Drawing」をリリースすることを発表した。

軽快なリズムに乗って、「お久しぶりです!」と言いながら自然に囲まれた屋外から歩いて登場したホンギ。彼のニックネームを用いた“ホンスタキャンプ場”と銘打った会場で待ち構えていたバンドと合流すると、まずは入隊後にリリースしたキュートな「Mixtape」を初生パフォーマンス。2019年9月に入隊し、今年、4月18日に除隊したホンギにとっては、「FTISLAND JAPAN ENCORE LIVE -ARIGATO-」(2019年)以来の日本活動となるが、スツールに座って軽快に歌うその声は、1年9ヶ月前と変わらない。続けた「Thank you」では、画面に向かってライブのように「Hey,Come On!」と声をかけたが、今回はロックではなく、“キャンプ”というコンセプトに合う選曲とアレンジのよう。

2曲を歌い終えると、「改めまして、ただいま戻りました、ホンギです! 久々のライブですが、オンラインというのは寂しいです。皆さんは家でゆっくり見ていると思うけれど、生放送だから、一緒に歌ってください」と画面越しにファンに呼びかけると、「ホンギといえば盛り上がらないとダメってイメージだから」と、韓国語曲「King For A Day」では立ち上がり、身体で音楽を感じながら歌う。そしてホンギ史上初の振付がある「Pathfinders」では、「踊らないよ!」と宣言して歌に集中していたが、最後はリズムに合わせてクラップするなど音楽とひとつになって歌うホンギの姿に、見ているファンは笑顔になったはずだ。

ライブの後は、日本のファンが事前に送ってくれた「おかえりーー!」という声に迎え入れられて、トークパートに突入。「最近はミュージカルをやっているので、久々に自分の曲を歌いました。(ファンの)みんなはいないけれど、(目の前にいる姿を)想像しながら歌いました」とオンラインといえども久々のライブに、笑顔を見せる。

除隊後初の日本活動に、「けっこう日本語を忘れた」と心配していたが、ブランクを感じさせない日本語でのトークはサスガ。軍隊生活を語る<美声で軍隊をも魅了!? ホンスタの華麗なる軍隊生活>コーナーでは、入隊前に坊主頭にする映像を初公開。「練習生の頃から髪を切ってくれているヘアデザイナーさんが、泣きながら切ってくれた」そうだが、今は少し伸びた髪を「ドラマ『花遊記』のときのような、シルバーカラーにしたい」のだとか。また、入隊日に訓練所前に集まったファンに挨拶をした映像が流れると、「この日、実はお酒がまったく抜けていない状態だった」という暴露トークも飛び出した。

軍隊では、通信機器を設置したり、コンピュータ管理などを行うC4I(Command & Control,Communication,Computer and Intelligence)という職務を担当。朝6時半起床という日課だったが、「入隊前は起きると昼や夕方で、1日が短かったけれど、今は朝に起きるようになったので、充実した時間が送れる」と、早起きの習慣は続けているという。ボディビルダーを目指していた同期に影響されて入隊中に筋トレを始め、今ではかなりの美ボディに。除隊後もジムが日課で、運動嫌いのホンギが「今日もジムに行ってきた」というから驚きだ。また、「我慢することを覚えた」ことが、兵役を経て感じた成長だとも言う。

入隊中は、FTISLANDのジェジンのほか、EXOのシウミン、ディオらと軍のミュージカル「帰還」にも出演。「EXOとは今まで接点がなかったけれど、軍隊では芸能界の仲間ということで、すごく仲良くなった。除隊した今でも毎日のように連絡している」と言う。

入隊前日まで行っていた仕事もミュージカル。「愛しました」という作品出演中に急遽入隊日が決まり、途中降板することとなったホンギの代役を務めたのが、FTISLANDのベーシスト、ジェジン。「同じ役でも、ジェジンの方が優しい人物になっていたかも。ジェジンは除隊まであと50日ほど。一番長く感じる時期で、“(除隊した)ホンギ兄さんがうらやましい”って言ってますよ(笑)」とメンバーの近況も教えてくれた。

除隊後も「僕はやっぱり、ステージが好き。ライブはまだできないけれど、ミュージカルならステージに立てるから」と、ミュージカル「1976ハーラン・カウンティ」に出演中。この作品に関しては、「一番愛着がある作品です。旧知の演出家が、“男らしいホンギを見せたい”と言ってくれたのが、出演の決め手でした。みんなに見せたい!」と言い、アカペラで作中の曲を歌ってくれる一幕も。また、「軍隊で男性ファンを増やす!」と公言していたが、「同期たちが、ミュージカルを見に来てくれているのが嬉しい」とも語っていた。

ファンからの質問やリクエストに応える<Wish Tree from Primadonna>コーナーでは、「除隊後にご褒美として何か購入しましたか?」ときかれ、「マイクとマイクスタンドを作りたかったけれど、今はライブができないので、もう少し後にします」と答えたり、「今、一番楽しいのはミュージカル。舞台の上」「日本に行ったら食べたいのは、鉄板焼き」「(同じ事務所のバンド)N.Flyingとコラボしたい」「新曲は作っているけれど、まだメンバーが除隊していないし、FTISLANDのアルバムは年内には出ないかな〜」など、プライベートからFTISLANDのことまで、以前と変わらず、包み隠さずにファンの質問に向き合ってくれた。

ゲームコーナー<Hong’s Boot Camp>ではシャツを脱いでヤル気満々で、握力、背筋、腕立て、スクワットで体力測定。負けず嫌いを発動し、「もう1回!」を連発したが、同世代平均には少し及ばない結果となった。

最後のトークパートでは、「久々にいろいろな話ができました。来年はFTISLANDメンバーと一緒に日本に行きたい。でもまだ言いたいことはたくさんあるし、みんなと遊びたいから、ライブでは演奏する時間より話す時間の方が長くなっちゃうかも(笑)」と今後について語ると、「今、日本のソロアルバムを作っています!」という言葉と共に、<重大発表!>という文字と広大な自然の中にいるホンギの映像が流され、9月の日本3rdソロアルバム「Drawing」リリースを発表。「タイトル曲のMVは撮影したけれど、ほかの曲はまだ制作中。楽しみに待っていてください」とアルバムへの期待を高めた。

「オンラインファンミーティングは初めてでしたが、どうでしたか?早く皆さんと会って、ライブをして、話をして、遊びたいです。今日、久々に俺らの曲を歌いましたが、早くライブしたい!2人のメンバー(ジェジンとミンファン)が除隊したら、ライブができるまでに3人でFTISLANDの曲をたくさん作ります。今日はおつかれっす!」と言うと、FTISLANDの「A light in the forest」と「シアワセオリー」を熱唱してくれた。

変わらない正直なトーク、そして変わらない歌声を聴かせてくれたホンギ。やはり、ホンギが一番輝くのはマイクを握っているときだと改めて感じさせてくれた。彼のソロアルバム「Drawing」がリリースされるころには、ジェジンとミンファンも除隊する。ホンギのソロ、そしてFTISLANDの復帰と、秋以降はファンもゆっくりしていられなくなりそうだ。

取材・文/坂本ゆかり

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