吉川晃司、ナレーションを務める「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」の書き下ろしOPテーマ「BLOODY BLACK」を配信

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NHK「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」キービジュアル

吉川晃司が、10月29日よりNHK BSプレミアムで新シリーズがスタートする番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」のオープニングテーマ曲「BLOODY BLACK」が番組開始の10月29日より配信開始した。

「BLOODY BLACK」は2015年よりこの番組のナビゲーターとナレーションを務めてきた吉川晃司が書き下ろした新曲。エッジの効いたハードなギターサウンド全開のロックンロールで、番組のテーマとも強くシンクロする。楽曲制作について吉川はこう発言している。

「番組のテーマが“科学の闇”だったので、人間の愚かしさや危うさを描いた曲を作ろうという意識で臨んだんです。独特の雰囲気の番組なので、おどろおどろしいギター・リフが必要だろうと考えていたら、こういう曲になりました。ここまで攻めた曲は避けたがるかもしれないなと想定していたのですが、番組プロデューサーから“これしかない、これでいきましょう”と言っていただき、腹が据わっている方がやっていらっしゃるので、番組としても良いものになるだろうなと感じました」

番組プロデューサーの北村卓三氏はこうコメントしている。

「初めてこの曲を聴いたとき、あまりにもかっこよくて、興奮しました。番組では科学の光り輝く部分だけではなくて、科学の闇の部分、暴力的なところも描いているのですが、この曲はまさにその光と影の両面を見事に表現しているなと思いました」

ダークでヘヴィであると同時に、ポップさと危うさが共存して、不思議な高揚感も備えている。吉川の歌声も実にスリリング。シャープでしなやかな歌声が突き刺さるように届いてくる。歌詞もボーカル同様に鋭くてシリアスでシニカル。歌と歌詞について吉川はこう説明する。

「歌はパッションを重視して録りました。こういう曲はノリ一発でいくのがいいかなと。歌詞も終末感の漂うものになりましたね。地球温暖化によって、南極と北極の氷が溶けたり、異常気象が多発したり、このままだと人類は破滅に向かってしまうんじゃないか、人類は襟を正す必要があるんじゃないかという危惧は常に抱いているんですよ。そうした意識は歌詞にも反映されているんじゃないでしょうか。」

「BLOODY BLACK」の歌詞と番組の方向性もかなり重なっている。目指すところは一緒。「BLOODY BLACK」と「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」がここまで深く重なりあうのは吉川と番組とのこれまでの関係性があるからだろう。

この番組は2015年にBSプレミアムで不定期の特番として放送が始まり、2016年から2017年にかけて、月1回のレギュラー放送、2018年には3週連続特集番組の放送、そして2019年にはこれまでの番組を再編集する形で、Eテレで「サイエンススペシャル フランケンシュタインの誘惑E+」としてレギュラー放送された経緯がある。このEテレの番組のオープニングで「BLOODY BLACK」のインストの冒頭パートが制作され、今回の新シリーズで歌詞がつき、フルバージョンでの完成に至っている。

なお、「Lucky Man」「Brave Arrow」「焚き火」に続く今年4作目の配信リリースとなる。

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