佐野元春、デビュー40周年ベスト盤2タイトルを9/23同時リリース

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佐野元春
佐野元春

佐野元春のデビュー40周年を記念したベスト・アルバムの詳細情報が本日公開された。

彼のデビューからの40年をトータル80曲で表現した2タイトル、1つはEPICレーベル期のキャリアをまとめた「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980−2004」、もうひとつはインディペンデント・レーベル“DaisyMusic”設立後結成された佐野元春 & ザ・コヨーテ・バンドのキャリアをまとめた「THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005 – 2020」、9月23日に同時リリースされる。

「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980−2004」は、制作にあたってキュレーションは自身が手がけ、各時代の曲が一貫性を持って聴けるように細部に渡って編集。オリジナルを中心に「悲しきレイディオ」「シーズン・イン・ザ・サン – 夏草の誘い」「君の魂 大事な魂」「太陽」は新たなミックスを収録、「新しい航海」は敢えてハートランド・バージョンを採用するなど推敲を重ね、現段階で最高のベスト盤としてまとめられている。

エピック・レーベル在籍中の24年間(1980年- 2004年)に発表した代表曲・重要曲を3枚のディスクに収録、全曲テッド・ジェンセンによるリマスター音源を使用、またBSCD2(高品質CD規格)を採用し佐野元春の名曲を最新の音質で楽しめるコレクションとなっている。

「THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005 – 2020」は、これまで発表した4枚のスタジオ・アルバム、「COYOTE」(2007)、「ZOOEY」(2013)、「BLOOD MOON」(2015)、「MANIJU」(2017)から厳選した全32曲を2枚のディスクに収録。新曲「エンタテイメント!」を始め、このアルバムのために新たにミックスした6曲を収録。作品性の高いコンピレーション・アルバムに仕上がっている。こちらも全曲テッド・ジェンセンによる最新リマスター音源を使用。

佐野のベスト・アルバムに対するアプローチは37年前にさかのぼる。1983年発表「No Damage(14のありふれたチャイム達)」で単なる代表曲のオムニバス的な内容ではなく、ひとつのコンセプトやストーリーに基づく選曲・曲順構成・収録曲の再ミックスや再編集などをほどこし、“セレクション・アルバム”と称してオリジナル・アルバムと同等の作品としてリリース。ベスト・アルバムの概念に大きな変革をもたらした。その後シングル作品に焦点をあてた「Moto Singles 1980-1989」(1990年)、ライブ音源で構成された「THE GOLDEN RING Motoharu Sano with the Heartland Live 1983-1994」(1994年)など現在に至るまで常に緻密で革新的なアプローチを続け、音楽シーンに一石を投じている。

今回リリースの2作品は、こうした佐野のベスト・アルバムに対するアプローチを極めたもので、まさに真の”ベスト”アルバムであると同時に、この2作品がベスト・アルバムの歴史を変える作品となっている。

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