Mr.Children、「君と重ねたモノローグ」が『映画ドラえもん のび太の新恐竜』W主題歌に決定

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先日、Mr.Childrenの「Birthday」が『映画ドラえもんのび太の新恐竜』の主題歌に決定したことが発表されたが、もう1つの主題歌(W主題歌)「君と重ねたモノローグ」も手掛けることが決定した。

『映画ドラえもん』の歴史の中でもW主題歌を起用するは史上初、Mr.Childrenにとっても1つの作品に主題歌を2曲書き下ろすのは史上初となる。

新たに発表した主題歌「君と重ねたモノローグ」は、のび太と双子の恐竜の“絆”を描いた物語にやさしく寄り添う歌詞と、桜井和寿の歌声が沁みる、心温まるバラード。明るく壮大なメロディーの「Birthday」とは、また異なる魅力に溢れた楽曲に仕上がっており、この主題歌2曲が『映画ドラえもんのび太の新恐竜』の世界を彩る。

そんな主題歌「君と重ねたモノローグ」を使用した新たな本編映像も解禁。映画『バケモノの子』(15)、「信長協奏曲」(16)、「君の膵臓をたべたい」(17)『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18)など時代を代表する作品を彩り、主題歌を務めた映画を次々と大ヒットへ導いてきたMr.Children。1992年のデビュー以来、日本の音楽シーンを牽引してきた彼らと、ファミリー映画の金字塔『映画ドラえもん』が起こす化学反応に注目だ。

川北桃子プロデューサー(テレビ朝日)コメント

実は、初めての主題歌打ち合わせの際に、桜井さんは早くもデモを用意してくださっていました。桜井さんの歌声とギターが響くその音源を聞き、既にこの作品のテーマを丁寧に、しっかりと受け止めてくださっているその内容に、今井監督、川村元気さんをはじめ、私達プロデューサーも非常に感激した事を鮮明に覚えています。そんな雰囲気の中で、もう1曲、違うアプローチの曲も考えてみようというアイデアから生まれたのがW主題歌です。最初のデモがどちらの曲だったのかは、今は皆様の想像にお任せし、劇中での「Birthday」と「君と重ねたモノローグ」、2曲のドラマティックな展開にご期待いただければと思います。

『映画ドラえもんのび太の新恐竜』主題歌についての桜井和寿コメント

ハッキリと覚えている。小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、我を忘れ夢中で読みふけった。僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。
本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。
絶対観てくださいね。
聴いてくださいね。

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