元ちとせ奄美シマ唄リミックス、最後を飾るのは坂本龍一

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元ちとせ
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2018年11月に発売された、元ちとせ自らの原点である奄美大島の「シマ唄」新録アルバム「元唄(はじめうた)〜元ちとせ 奄美シマ唄集〜」が、気鋭のアーティストたちのリミックスで新たな表情を見せる配信リリースが進行中。

これまで坂本慎太郎(ex-ゆらゆら帝国)、Ras G(ラス・ジー)、Chihei Hatakeya(チヘイ・ハタケヤマ)、Tim Hecker(ティム・ヘッカー)、Dorian Concept(ドリアン・コンセプト)という国内外の強烈な個性をもつアーティストがリミックスを担当してきたが、最後を飾るのは日本を代表する音楽家である坂本龍一。

反戦歌「死んだ女の子」のプロデュースをはじめ、ポップスのフィールドでの作品制作やライブで親交を深めてきた坂本龍一が、元ちとせが奏でる奄美シマ唄を媒介に生み出す新世界とは。

選曲された「渡しゃ」は、”海島の間に橋を架けて私の愛しい人を渡してほしい”と唄われるスタンダードな1曲。原曲は中孝介との三味線二丁の演奏と掛け合いが印象的だが、坂本龍一独自のアンビエントサウンドで彩られたシマ唄の土着性とサウンドのボーダレス感が絶妙にミックスされた1曲へと変貌を遂げた。元ちとせのボーカルからも、ワンアンドオンリーの神秘性が感じられ、奄美シマ唄リミックス企画を締めくくるにふさわしい作品がここに誕生した。リミックスのフィールドでも、名だたるリミキサーを迎えた自身のリミックスアルバム「ASYNC – REMODELS」などで至高のクオリティを生み出すレジェンドアーティストが、自らリミックスを手がけた深淵かつ幽玄な音世界ぜひ体験してほしい。

また映像作家 夏目現(I was a Ballerina)による幻想的なミュージックビデオもYouTubeにアップされているので合わせて楽しんでほしい。ちなみに配信のみのリリースだった本企画だが、12月25日に今回のリミックス楽曲をコンプリートしたアナログ発売も決定。MUSIC LOVER達へのクリスマスプレゼントになることだろう。

坂本龍一 Photo by zakkubalan©2017 Kab Inc.

Photo by zakkubalan(C)2017 Kab Inc.

坂本龍一コメント

元さんの音楽を、流れる河のように、あるいは揺蕩う海のように描きたかったので、アルバムをよく聴いたところ「渡しゃ」が一番ふさわしいと思い選びました。しかしオリジナルの歌は僕にはまだ少し元気過ぎたので、実は少し遅くしてあります。

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