FEMM、最先端テクノロジーによる光と映像の演出が美しい初ワンマン開催

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FEMMが、表参道交差点に面するビルを丸ごと一棟ジャックして、初のワンマン公演を開催している。

代表曲の「Fxxk Boyz Get Money」が、アメリカのティーンを中心にスマッシュ・ヒットし、10年代フィメール・ラッパーの先駆け的な存在となっている2体。一方で、ラスベガスで行われた世界最大級のエレクトロ二クス展示会「CES」でのARライヴをはじめ、世界的なテック系カンファレンスに次々と出演することで、デジタル・パフォーマーとしても、注目を集めている。

それもあり、ここ2年で、北米やイギリスのみならず、イタリア、インドネシア、スイス、スウェーデン、台湾、デンマークなど、欧米を中心に世界各国からのオファーを受け、先日、ドイツ公演から帰ったばかり。

世界を行脚する「FEMM」が、満を持してリリースしたのが、2年ぶりのオリジナル E.P.「doolhouse」。現在、その収録楽曲を中心に、1日複数公演で約一ヶ月に渡り、異例となる約70公演に及ぶショーが行われている。

特筆すべき点は、これまでFEMMがコラボレーションしてきた、気鋭のクリエイターと様々な最新テクノロジーが組み合わさり生まれた全く新たな光と映像の演出。

特に注目すべきは、最新のプロジェクションマッピングを駆使し、リアルタイムに衣装が変化するダンス・パフォーマンスで、毎回異なる美しい軌道を描くレーザー光線や、洗練されたシンクロを誇るダンスと合わさって生まれるナラティヴな世界観は圧巻だ。

他にも、今回のアート・ディレクションを務めた「河野未彩」によるカラフルな影を生む「RGB_Light」や、擬似的に触れられる裸眼で見る3D立体映像「Holo」など、テクノロジー・アートのエキシビジョンも充実している。

その中で、オーディンエンスは、一方的にただ観るだけではなく、自らが主役となって、それらを体験することができる(彼女たちは、その状態の来場者を「ADIRECTOR」と呼ぶのだそう)。もちろん、FEMMのライヴを含め、全てのコンテンツが撮影 & SNS投稿自由となっている。

「DOLLHOUSE」は、8月27日まで開催中。会場となっている4階建てのビルには、至る所にフォトジェニックなスポットも用意されている。

Photo by Akira Takahashi
 

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