虹のコンキスタドール、5周年突入記念イベントででんぱ組らとコラボ

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12人組アイドルグループの虹のコンキスタドールが、7月16日に東京・マイナビBLITZ赤坂で、「虹のコンキスタドール5周年イヤー突入記念イベント〜まるごとのアイをキミに〜」を開催した。

虹コンをはじめ、ベボガ!、LinQ、寺島由芙、A応P、でんぱ組.inc、フィロソフィーのダンスといった個性豊かなゲストが登場し、それぞれライブで5周年をお祝いした。

最後には、虹コンの「トライアングルドリーマー」を全員でコラボするなど、ここでしか聴けない共演に、ファンは推しの枠を越えて熱狂。虹コン5周年イヤーの活躍に、期待が高まる4時間になった。
 

豪華なゲスト6組が虹コンをお祝い

トップバッターとして登場したのは、5人組のベボガ!。「いくよ、カッキーン!」という、いつもの合い言葉でステージがスタート。壮快な「かちとばせ!栄光のレインボー」をはじめ、激しいメタル風サウンドの「Be!」など5曲を披露。「虹コンファミリーになって初めて作ってもらった衣裳を着てきました。私たちも虹コンファミリーの一員として、精一杯5周年イヤーを応援していきます」と、鹿目凛。5人の個性が入り交じった、可愛さあふれるパフォーマンスを繰り広げて、会場を早くも一体にした。

続いて、九州から駆けつけた7人組のLinQ。「虹コンさんのステージまで、この熱気を繋げていきます」とメンバー。MCでは、「〜知っとうと?」「〜思わんかった」など、九州弁が実にキュート。セリフも入って楽しい、もふくちゃんプロデュースの「ウェッサイ!!ガッサイ!!」をはじめ、どこか盆踊りっぽい振り付けのある「HANABI」や、サンバのリズムに乗せて“ハレハレコール”でも盛り上がった「ハレハレ☆パレード」など全6曲を披露。お祭りのノリで、一足早い夏休みといった雰囲気で観客をアツくさせた。

この日、唯一のソロで登場した寺嶋由芙は、虹コンと同じディアステージの所属で、同じく5年目とのこと。「私は大人の魅力で頑張ります」と、「ねらいうち」や「知らない誰かに抱かれてもいい」など、どこか古きよき昭和が香る、グループとはひと味違ったアイドルソング5曲を披露。「ピューロランドでのイベントでは、お世話になりました。(的場)華鈴ちゃんには振り付けを教わって、(大和)明桜ちゃんとは、ハンギョドンについて、語り合えたのが楽しかったです」と、虹コンメンバーとのエピソードも披露してくれた。

そして、アニソン界からはA応Pが駆けつけた。「はなまるぴっぴはよいこだけ」や「全力バタンキュー」といったアニメ「おそ松さん」ソングを中心に、一度聴いたらくせになるアッパー&キャッチーな6曲を披露した7人は、会場を縦横無尽に動き回りながら、息の合ったパフォーマンスで観客を魅了した。豪華な共演者に「俺トクなイベント。どのタイミングで観ようか迷った」と巴奎依。実は虹コンとは初期から対バン経験があるそうで、広瀬ゆうきは「初めて虹コンちゃんを見たときは、妖精さんがいると思った!」と、当時を振り返った。
 

でんぱ組.incのセトリは虹コンが選曲

でんぱ組.incは、虹コンのメンバーが聴きたい曲を中心にセットリストを組む、特別なステージで魅せた。的場セレクトの「バリ3共和国」、岡田彩夢が選んだ「まもなくでんぱ組.incが離陸いたします♡」など。マニアックなセトリに「オタクの心が届いているのがわかる」と、夢眠ねむ。久々に聴く曲もあり、ファンは嬉しそうにサイリウムを振る。また、虹コンと兼任する根本凪、ベボガ!と兼任する鹿目凛に向け、「2人は虹コンとベボガ!にとって大事な存在だけど、でんぱ組.incにとっても大事な存在だからね」と、古川未鈴。その言葉に、思わず目を潤ませた2人の様子に感動が広がった。

4人組のフィロソフィーのダンスは、ダンススキルの高さと、迫力のあるソウルフルなボーカルで、「ライブ・ライフ」など6曲を披露して観客を圧倒した。奥津マリリは「アイドル横丁で特典会の最中に、虹コンさんの曲が聴こえてきて思わず踊ってしまった」と、虹コン好きのエピソードを告白。日向ハルは「みなさんのように可愛いことはできないけど、好きになってもらえるように、気持ちはゴリゴリです!」と意欲たっぷり。いわゆるアイドルとは一線を画したダンスパフォーマンスに、かけ声や名前を呼ぶ声も客席から飛びだした。

そして、トリを務めたのは、もちろん虹のコンキスタドール。まずは挨拶代わりに、結成当時からのナンバー「女の子むてき宣言」を歌った。各メンバーの個性が落とし込まれた楽曲で、鶴見萌の選手宣誓パートでは観客も一緒に手を挙げ、会場が一つになった。

MCでは、出演者やファンに向けて「出演してくださったみなさんが、MCで私たちのことを話してくれて。お祝いの言葉をいただくたびに、楽屋のモニター前では“ありがとう〜”って、みんなで言ってました。4年前は、こんなにたくさんの人の前で、たくさんのアイドルさんが来てくださって、お祝いしてもらえるとは思ってもみなかったです。これも、応援してくれるみなさんのおかげです。本当にありがとう」と、うれしそうに語った的場。

「限りなく冒険に近いサマー」では、メンバーとファンが一緒にジャンプして盛り上がったほか、9月12日にリリースする最新シングル表題曲「ずっとサマーで恋してる」では、ファンが頭の上でハートマークを作ってぴょこぴょこジャンプし、馬跳びを取り入れた振り付けでも盛り上げた。

また新体制一発目で歌って以来、大事なときにだけ歌うという「心臓にメロディー」も披露したほか、「ずっとサマーで恋してる」のカップリング曲「in(door)the summer」もいち早く披露して、ファンへの感謝の気持ちを表した。

12人のメンバーがステージ上を躍動する様子は圧巻で、アイドルらしい可愛らしさや女の子らしさも見せながら、随所で発揮するユーモアは実に現代アイドル然とした雰囲気。それでも他に埋もれないのは、12人の個性が突出しているからだろう。

最後には、「トライアングルドリーマー」を、出演者全員でコラボ。虹コンの衣裳を着たでんぱ組.incのメンバーが、虹コンとかけ合いをするシーンは、永久保存版といった感じだった。ファンも、手で三角形を作る振り付けを一緒に楽しみながら、曲の最後では虹コンメンバーへの愛をたっぷり叫んで、5周年イヤー突入をお祝いした。

この日限りの最高コラボに、「楽しかった〜」「ヤバイ〜」を連呼したメンバー。最後に、的場の「これからもついて来てください。5年目もよろしくね〜!」というメッセージと共に、虹のコンキスタドールの5周年イヤーが、にぎにぎしく幕を開けた。

虹のコンキスタドールの「結成5周年プロジェクト」は、この後、9月12日にメジャー2ndシングル「ずっとサマーで恋してる」をリリース、冬には東京・北海道・福岡・沖縄・仙台・大阪・名古屋で「7大都市“冬のレインボウツアー”」を開催。12月12日(12+12=24で虹の日)には、ファンの投票で収録楽曲を決定する(現在投票実施中)5周年記念ベストアルバムの発売を予定している。

取材・文=榑林史章

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