H ZETTRIO 神奈川・ハーモニーホール座間ライブレポート公開、追加公演&ニューアルバムリリースも

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現在、年末まで全国を回るホールツアー「H ZETTRIO TOUR 2019 – 気分上々 -」を開催中のH ZETTRIO。先週末9月28日に行われた「H ZETTRIO TOUR 2019 ‒ 気分上々 ‒@神奈川県ハーモニーホール座間」のライブレポートをお届けする。

2019年は元旦からの12ヶ月連続リリースに始まり、静岡での5,000人規模のライブ、福岡・奈良の世界遺産ではコラボレーションライブ、悪天候により開催自体が危ぶまれたRISING SUN ROCK FESTIVALへの参加など、本年も全国各地で話題を振りまいてきた唯一無二のピアノトリオ「H ZETTRIO(エイチ・ゼットリオ)」。

ライブの度に新たな趣向がこらされ、毎回全く違った印象を受けると大好評の全国ツアー。この日も何が起こるか分からないという期待を胸に、子ども達から年配の大人達まで、幅広い年齢層の観客がこれから起こる未知の音楽体験の始まりを開場前から待ちわびている。

いよいよ客席の灯りが落ち、溢れんばかりの拍手のなか登場した H ZETTRIO。いきなり「Neo Japanesque」の演奏にあわせ、お馴染みの手拍子が戸惑いがちだった会場の空気を一気にひとつにしていく。立て続けに「Virtual World(Jazz)」「NIRE The Bassman」とメンバーそれぞれの超絶技巧が満載のパフォーマンスが繰り広げられ観客を魅了する。心地良い緊張感と興奮のバランスが絶妙な演奏で会場のボルテージをあっという間に引き上げたかと思えば、MCではコミカルなやり取りで笑いを起こす。オープニングの時点で早くも心を掴まれてしまった人も多かっただろう。

「Something Special」ではショルキーをボコーダーで使用。スタンドマイクで歌うような見た目も新鮮だ。H ZETT M(pf/青鼻)は「鍵盤」を自在に操ることで、常にピアノやキーボードという楽器の概念を塗り替え、表現の幅を最大化する。次の10/1 に配信リリースされる「明日の景色」では美しいメロディーが会場を包み込んだ。

毎週、日本名曲のカバー曲を披露する番組「SPEED MUSIC – ソクドノオンガク」からは「俺ら東京さ行ぐだ」を披露。歌メロをベースラインでなぞるユニークなアレンジはネットでも話題になった。その後は「Z 界のテーマ」などキャッチーでコミカルな要素も入った楽曲が続き、本編最後は TVCM 曲でお馴染みの「Whatʼs Next」が、彼らの手元をクローズアップしたライブ映像と共に届けられた。100分を超えるステージがあっという間に感じられる怒涛のパフォーマンスに、割れんばかりの拍手と大歓声が送られ、熱気の冷めやらない客席からは大きなアンコールの手拍子が続いた。

それに応えてメンバーが再び登場し、感謝の言葉と共に今ツアーの追加公演が決定したことを発表した。日時は12月3日。会場は初の東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホール。本年の集大成となるこのコンサートでは、2020年元旦にリリースされるニューアルバム「RE-SO-LA」の全貌が観られるのではないかと今から期待が高まるところだが、予想だにしない特別な追加公演の発表に会場はどよめいた。

そこからはツアータイトルにもなっている「気分上々 -Woo – he !!-」。最後は「Dancing in the mood」で客席は総立ちとなった。夢のような時間についに幕が下されたが、メンバーがステージを去った後も大きな拍手と歓声が続き、この日のライブがいかに素晴らしいものであったかを、総立ちのままの客席が証明していた。

12月のオーチャードホールでの追加公演も非常に期待を高めるがH ZETTRIOの全国ツアーはまだまだ続いている。今後は香川、石川、広島、新潟と全国各地に展開される。

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