のん、初ワンマンのステージ上で日比谷野音含む夏の5大都市ツアー開催を発表

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写真:Kentaro Minami

のんが、今夏に日比谷野外大音楽堂を含む5大都市ツアーを開催することを発表した。これは自身初のワンマンライブのステージ上にて発表された。

のんは、自身のバンド、のんシガレッツと共に5月8日、東京・渋谷クラブ・クアトロでライブを開催した。これは4月19日より渋谷のGALLERY X BY PARCOで開かれている「‘のん’ひとり展 -女の子は牙をむく-」の最終日のイベントにあたる。のんシガレッツにとって初めてのワンマン・ライブということもあってチケットは完売。会場には立錐の余地もないほどのファンが集まり、開演を待ち詫びる熱気で充満。

19:10を過ぎた頃、ステージに張られた幕が切って落とされると、ピンクのマントを纏い赤のテレキャスターを携えたのんがステージ中央に仁王立ちで登場。客席からは割れんばかりの歓声が湧き上がり「正直者はゆく」で、初ワンマン・ライブがスタート。1曲目の演奏が終わると「こんばんは!盛り上がって行きましょう!」と、ピンクのマントを脱ぎ捨て、鮮やかなグリーンの衣装となって2曲目の「あることないこと」を歌う。のんシガレッツは、昨年秋に結成された4ピースのガールズ・バンド。この日のギターには弓木英梨乃(KIRINJI)が参加し、盤石の演奏でバンドを終始サポートし続ける。

続いてはミディアム・テンポの楽曲が並ぶ「わたしシリーズ」コーナー。エンディングに「ごきげんだせベイベー!」とシャウトする矢野顕子書き下ろしの「わたしはベイベー」から、高橋幸宏提供曲「My Day」に自作曲の「私の大好きな歌」と「わたし」関連の曲をじっくりと歌う。

5月9日にリリースされるファースト・アルバム「スーパーヒーローズ」には、のんにとってのスーパー・ヒーローが集まり楽曲を書き下ろした。「1人目のスーパー・ヒーローを紹介します!」とステージに呼び込まれたのは、のんのファースト・シングル「スーパーヒーローになりたい」を書いた高野寛。ふたりの出会いは、のんのファースト・ステージとなった昨年夏のワールドハピネス。この曲は、その時の印象を元に高野が書いた。間奏では高野とのんが息の合ったギター・リフを披露。さらに、ワールドハピネスで歌った「タイムマシンにおねがい」でも高野と共演。ふたりの圧巻のパフォーマンスで客席を盛り上げる。

続いてのゲストは大友良英。まずは大友が書いた「おやすみ」をしっとりと歌い上げる。ピアノとピアニカが郷愁を誘うメロディを奏でる美しいバラード曲だ。大友が「この近くの放送局でやってた番組以来だね!」と声をかけ、お互いの近況を報告しあう、ゆるいトークタイムに。

ここで、のんが「おやすみ」でちょっと眠くなったので、目を覚してください!と激しいビートの「RUN!!!」に移る。曲の後半、大友もギターを上に掲げて奮戦。客席もこの熱過ぎるパフォーマンスに応えるように酸欠寸前の状態に。この勢いのまま、アップチューン・ナンバー3曲を一挙に畳み込む。

ラストの「さぁいこう」では、サビで全員が拳を上げて大合唱。会場の熱気はステージにも伝播し、メンバーとオーディエンスが一体となって転がり込み本編は終了。ライブの興奮が冷めやらぬ客席は、「のんちゃん!」「のんちゃん!」とアンコールを求める声が響き渡る。ここでモニターに重大発表の文字が映し出される。この夏、福岡・大阪・広島・宮城・東京の5大都市でツアーを開催するというアナウンスに大歓声が上がる中、メンバーが再びステージに。「全部出し切っちゃったので、みんなの聴きたい曲をやります!」とリクエストを募り。「ホントのホントの最後です!盛り上がって行きましょう!」と演奏されたのは、のんが初めて作ったというアルバム1曲目の「へーんなのっ」。最後には右手を高々と上げ「サンキュー!またね!」と晴れやかに笑いながら、名残惜しそうにステージを降りた。

のんシガレッツの5大都市ツアーの最終公演は、9月30日に東京・日比谷野外音楽堂で行われる。各都市の日程、公演の詳細は近日、のん公式サイトで発表予定。

のんシガレッツ ファースト・ライブ セットリスト 5月8日 渋谷CLUB QUATTRO
01.正直者はゆく
02.あることないこと
03.わたしはベイベー
04.My Day
05.私の大好きな歌
06.スーパーヒーローになりたい with 高野寛
07.タイムマシンにおねがい with 高野寛
08.I LIKE YOU
09.スケッチブック
10.おやすみ with 大友良英
11.RUN!!! with 大友良英
12.へーんなのっ
13.ストレート街道
14.さぁいこう
EN15.へーんなのっ

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