Musicman 新編集長就任のお知らせ
この度、『音楽が未来を連れてくる』の著書であり、弊社の外部スタッフとして旧知の関係である榎本幹朗氏を編集長として迎えることとなりました。
Musicmanは1990年の創刊以来、書籍/Webサイト合わせて30数年間に渡り私が責任者を務めてまいりました。しかしながらウェブ専業の媒体となった現在、テクノロジーの発達とともに音楽ビジネスも従来とは大きく姿を変えてどんどん広がり、多岐にわたる知見、国際性などが求められるようになりました。
今後は榎本氏の音楽ビジネスに対する幅広い見識を活かし高い視座から新時代のMusicmanを作っていってくれるものと確信しております。なお、私も引き続きインタビュー、新企画などを担当するとともに、榎本氏を中心とするスタッフの能力が遺憾なく発揮できるようバックアップしていく所存です。
今後ともMusicmanへの変わらぬご愛顧とともに、榎本幹朗 新編集長にご期待ください。
エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 屋代卓也
Musicman編集長 就任の挨拶
この度、「Musicman」の編集長に就任した榎本幹朗です。本の執筆やコンサルティングの業務も引き続きやってゆきますが、これからは一連載者としては難しかった取材活動も積極的にやっていければと考え、本職を引き受ける決断をしました。合わせて求人サイトのQsicmanや開発中の新サービスも統括してゆく予定です。
「未来は音楽が連れてくる」の連載をMusicmanで始めたのが2012年の6月。「ストリーミングの時代がいよいよ来る」と告げると「サブスク元年」が流行語になる7年も前だったにも関わらず、音楽業界のみなさまはとても反応が早かったです。それまで無名だった私にたくさんの方がすぐ会いに来て下さり、様々な仕事をご一緒させていただくことになりました。連載は書籍化され、おかげさまで業界を超えた知己を得ることができました。
Musicmanは私にとってホームのような存在です。そして、これからも音楽業界のみなさまにとってホームと思える場所づくりに励んでゆきたいと思います。
私の代の使命として、時代に合わせた新しいMusicmanのかたちを見出してゆくというのがあります。時代は変わります。Musicmanも書籍から始まり、ウェブサイトに変わりましたが、そこからネットのあり方はさらに変わってきました。
音楽業界もCDの時代からライブ、ストリーミングが中心の時代へ向かいました。今は邦楽の世界進出も始まり、グローバルな情報がこれまでとは違ったリアリティで求められるようになっています。
しかし、変わるものと変わらぬものがあります。業界人インタビューや業界ニュースの提供など、これまでご愛顧いただいたものは今後も大切に磨き続けてゆきます。なによりも音楽を愛する初心を忘れずスタッフと力を合わせて、みなさまと志をともにしてゆきたいです。
歴史的に、音楽業界は世に先んじて時代の荒波にさらされてきました。しかしだからこそ、音楽業界の先輩たちは世界に先駆けて新たな答えを見出してきたのは連載に記したとおりです。Musicmanはこれからも、みなさまが新たな答えを創ってゆくお手伝いをしていきたいと思います。
引き続きMusicmanのご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
Musicman編集長
榎本幹朗
新編集長プロフィール
榎本幹朗(えのもと・みきろう)
1974年東京生。作家・音楽産業を専門とするコンサルタント。上智大学に在学中から仕事を始め、草創期のライヴ・ストリーミング番組のディレクターとなる。ぴあに転職後、音楽配信の専門家として独立。2017年まで京都精華大学講師。寄稿先はWIRED、文藝春秋、週刊ダイヤモンド、プレジデントなど。朝日新聞、ブルームバーグに取材協力。NHK、テレビ朝日、日本テレビにゲスト出演。著書に『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』『THE NEXT BIG THING スティーブ・ジョブズと日本の環太平洋創作戦記』。現在『新潮』にて「AIが音楽を変える日」を連載中。