今江大地(関西ジャニーズJr.)、多和田任益が参加 『12人のおかしな大阪人2023』の上演が大阪・東京にて決定

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『12人のおかしな大阪人2023』

『12人のおかしな大阪人2023』

2023年1月、東京・大阪にて、『12人のおかしな大阪人2023』が上演されることが決定した。

ヘンリー・フォンダ主演の映画版があまりにも有名な、法廷劇の傑作『十二人の怒れる男』。様々な出自の12人の陪審員たちが、ある事件の評決をめぐって丁々発止するというスリリングな内容で、オマージュとなる作品が数多く生まれた。そのひとつであると同時に、もっとも異色と言えるのが本作だ。

「陪審員を、全員大阪人にしたらどうだろう?」というアイディアを元に東野ひろあきが脚本を書き、G2がプロデュース、演出を生瀬勝久が担当し、1995年1月に初演。生瀬勝久や升毅、キムラ緑子、山西惇などの当時関西を拠点としていたスター俳優たちを集めて、大阪・東京で上演された。特に大阪公演は、「阪神・淡路大震災」直後に上演され、関西人たちの笑顔を取り戻したということでも話題となった。

「12人の陪審員が話し合い、殺人事件の有罪or無罪を決める」という設定は『十二人の怒れる男』に倣いつつ、そこはやっぱりお笑いの街・大阪の人々。話題はどんどん脇道にそれ、ボケとツッコミと冗談だらけのマシンガントークが繰り広げられる、「大阪人あるある」満載のハイパーコメディに。評判は非常に良かったものの、 演はおろかソフト化されることもなく、なかば幻の作品となっていた。

その封印が解けたのは、くしくも新型コロナウイルスがきっかけだ。初めての緊急事態宣言で、多くのエンターテインメントが止まった2020年5月に、ほとんどのオリジナルキャストがそろったリモート朗読の無料配信が実現。オリジナルキャストのひとり・わかぎゑふが、大阪府枚方市の公立劇場「枚方市総合文化芸術センター」とタッグを組み、2021年11月に自らの台本・演出で、26年ぶりの再演を実現した。関西小劇場界だけでなく、新劇から伝統芸能までおよぶ、わかぎの幅広い人脈を生かしたバラエティに富んだキャスティング。そして時代に則したラストに変更した舞台は 初演に劣らぬ高評価が。さらに「大阪で、たった3ステージだけなのがもったいない」と、再演を望む声も多数寄せられた。

そのリクエストに応えて『12人のおかしな大阪人』三度目の上演がこの度決定した。わかぎが再び企画・台本・演出を担当し、ほとんどのキャストが続投。さらなる朗報として、28年ぶりの東京公演も行われる。

『12人のおかしな大阪人2023』出演者

『12人のおかしな大阪人2023』出演者

今回は新キャストとして、今江大地(関西ジャニーズJr.)、多和田任益が参加。そしてうえだひろし(リリパットアーミーII)、内山絢貴(劇団五期会)、大江雅子大熊隆太郎(壱劇屋)、木内義一(テノヒラサイズ)、古場町茉美(Z system)、早川丈二(MousePiece-ree)、古川剛充(ゲキゲキ)、ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)、前田晃男(ボラ☆ボラ)という、関西を中心に活動する個性派俳優たちが続投。さらに日替わりゲストとして、東野ひろあき茂山宗彦ドヰタイジ(STAR☆JACKS)、桂九雀が登場する。

【あらすじ】
12人の大阪人が、 とある場所に集められた。
性別、 年齢、 職業、 環境……全てがばらばらな12人が集められた理由は、 ある一人の男性が亡くなった事件。 被告人は亡くなった男性と付き合っていた女性だった。
陪審員として集められた12人は、 彼女が有罪か無罪かをめぐり、 激しい議論を繰り広げる!
……はずが、 大阪人のノリ全開の話し合いは、 ボケとつっこみが飛び交い、 マシンガントークが止まらない!個性の強い陪審員たちは勝手に話し始め、 話は脱線しまくり、 脇道に逸れ続ける。
笑いっぱなしで時には涙あり? な12人の大阪人による審議は、 果たして評決を導き出せるのだろうか……!?

企画・台本・演出:わかぎゑふ コメント

「つい喋る12人」
大阪人はお喋りで面白いと世間の人は言う。決してそんなことはない! みんな普通の人間である。
ただ、日本中に旅して思うことは「大阪人は言葉が身体からこぼれてる」傾向にあるかもしれない、ということだ。
奥ゆかしい日本人は鞄のファスナーが開きっぱなしで歩いてる人が居ても恥ずかしいのか、遠慮するのか声はかけない。しかし大阪人は「カバンのチャック開いてるで!」と平気で言い放つ。
この現象が他県の人よりお喋りだと思われているようだ。しかし他県の人も口に出さないだけで、心の中で「あ、 あの人。カバンのチャックが開けっぱなしだ、大丈夫かな?」と思ってるはずである。大阪人はそれがつい口に出るだけなのだ。
そう、だから大阪人の特徴は「身体から言葉がこぼれてる」ということなのだ。要するにあまり物事を考えずに、つい喋る人が多いわけである。(アホばっかりか! というツッコミは今入れてください)
そんな人間が陪審員として12人寄せ集められたら? 「12人のおかしな大阪人」という芝居は人間がつい喋ると、どこまで脱線するか? という実験のようなものである。あるいは人の無駄話をどこまで聞いていられるか?という忍耐の訓練でもあるかもしれない。
お客様には「ほんまにオモロい話はいつまでも聞いてられるから、ええけどね」と言ってもらえるように作らねばならない。

ヤバいなぁ。 頑張ります! 役者が!

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