桑田佳祐、映画『稲村ジェーン』BD&DVD限定版特典として決定稿台本を封入

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『稲村ジェーン』

1990年公開、桑田佳祐が監督を務めた伝説の音楽映画『稲村ジェーン』がBlu-ray&DVDとしてリリースされるとのことで大きな話題となっているが、その完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)特典として、当時撮影に使用されていた「決定稿台本(A5変形サイズ縮刷版)」が付属することが決定した。

『稲村ジェーン』は、桑田佳祐が監督・音楽を担当し、1990年に公開され、全国で350万人動員を記録した大ヒット映画。1991年にレーザーディスク、VHSとして発売されて以降、一切パッケージ化されず、幻の作品と化していたが、30年の時を経てデジタル・リマスタリングされ、待望のBlu-ray&DVD化。サザンオールスターズのデビュー43周年記念日となる6月25日にリリースされることが決定し、公開当時映画館で観たという世代を中心に大きな話題となっている。

完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)の特典として、主人公ヒロシの愛車であり、この映画の象徴的な存在として登場する「ダイハツ“ミゼット”」の1/50ミニチュアモデル(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)と、場面写真や桑田の直筆による撮影コンテなどを掲載して製作された「スペシャルフォトブック」が付属することがすでに発表となっていたが、今回、決定稿台本(A5変形サイズ縮刷版)が封入されることも新たに発表となった。

この台本は、当時のスタッフが大切に保管していた決定稿。決定稿とは、撮影に入る前、脚本段階の最終版として製作されるものであり、この台本を元に撮影が行われていったことになる。1990年当時の写植で製造されたものをそのまま複写・複製し、縮尺版として製作しているため、一部文字が滲んでいたり、誤植も含めてそのまま再現されている。一部キャストの名前には空欄があることからは、撮影を進めながら追加キャスティングを行っていたことも窺え、制作現場の様子を垣間見ることができるようになっている。

また、映画『稲村ジェーン』は完成当時、全体尺が2時間半以上となり、桑田佳祐が泣く泣くカットを余儀なくされたシーンが多々あったというのは有名な話だが、そのカットされた“幻のシーン”もこの台本ではいくつか読むことができるのもポイントの一つ。実際の本編映像とはシーンが前後していたり、セリフや情景描写が追加になったりしているところもあるので、まずは本編を観て、その後改めてこの台本と見比べながら観ることで、また一味違った楽しみ方ができそうだ。

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